ボーンマスとニューカッスルに2連勝を飾り、復調の兆しが見えつつあったリバプールだが、今シーズン初めてのマージーサイド・ダービーは物足りない試合展開となった。支配するリバプールに対して、効果的なカウンターで仕掛けるエバートン…そんな流れで時間が過ぎてゆく。
前半にはエバートンMFトム・デイヴィスがポストを叩けば、ダルウィン・ヌニェスやルイス・ディアスもクロスバーやポストを叩くシュートを放つ。後半には元リバプールDFコナー・コーディがゴールを決めたかに見えたが、オフサイドの判定で取り消しに。
両チームのGKが絶妙な反応でゴールを防ぎ、試合は引き分けのまま終了。厚みのある攻撃を仕掛けられず、中盤のプレスも簡単に剥がされる。フラム戦やクリスタル・パレス戦、マンチェスター・ユナイテッド戦でも見られた兆候はこの試合でも健在で、チグハグさから抜け出せずにいる。
試合後の会見に臨んだユルゲン・クロップ監督は勝利を収めていてもおかしくはなかったとダービー戦を振り返りつつも、コーナーキックの流れから素早いカウンターを狙い続けたエバートンの攻撃に苦戦したことを認めている。
「ルールその①。ダービーで勝てないなら、負けるな。今日は勝つこともできたが、負けたかもしれない。我々が作ったチャンスの数と、相手のチャンスの数を比べれば、おそらく私たちが勝って当然だっただろう。」
「最後のチャンスは大きかったと思うし、(決められれば)絶対に勝てたはずだ。アリソンは信じられないようなセーブを2度見せ、相手のゴールはわずかなオフサイドで無効になったが、明らかにオフサイドだった。」
「いつものように激しく、水曜日の激戦のあとだからこそ、戦う準備はできていたし、戦おうとした。特に後半はオープンな展開になった。なぜなら、セットプレー後にうまく守備ができず、彼らがうまく仕掛けていたからね。」
「いいセットプレーがあっても、それを決め切れなかったり、あるいはもう1本もらったときに少し間伸びしすぎて…そういうところを相手にうまく利用されてしまった。それ以外には、大きな問題などはなかったが、明らかに深く掘り下げる必要があるね。」
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