ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらが負傷により中長期離脱が確定。ジョーダン・ヘンダーソンもハムストリングを痛め、最低でも2週間の離脱が決まったことで、リバプールはユベントスから元バルセロナMFアルトゥールをローン移籍で獲得した。
ブライトンMFモイセス・カイセドやRBライプツィヒMFコンラート・ライマーらにも関心を抱いていたが、好意的な返事がもらえず。結果として、ユベントスで戦力外になっていた元ブラジル代表MFに全神経を集中。
バルセロナ時代の輝きを取り戻せられれば、プレミアリーグでも十分に通用するだけの能力を有している。巧みなパスワークで中盤からリズムを作り、スルーパスで決定機を演出できる。チアゴ・アルカンタラにも近いプレースタイルで、新たなテクニシャンを手に入れた。
3750万ユーロ(約48億円)の買取オプションが付随しており、行使するか否かはリバプール次第。ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)によれば、移籍金を2年に分ける交渉をしており、同ミッドフィルダーとはオプションを行使した際の個人契約にすでに合意しているようだ。
Liverpool will have €37.5m buy option clause for Arthur in June, not mandatory – LFC have negotiated with Juve the possibility of paying the clause in two years. 🔴🇧🇷 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) September 5, 2022
Arthur has already agreed the potential, future contract in case LFC will trigger the clause. pic.twitter.com/HPigEPCwDs
個人契約に合意しているからと言っても、買取オプションが必ずしも行使されるとは限らない。良い選手ではあるが、イタリアではレギュラーのポジションを失っており、まして世界でも最高峰リーグであるプレミアリーグにも慣れなければならない。
どこまで実力を発揮できるか。チーム全体が本領を見せられていない現状において、流れを変えるようなパフォーマンスを見せ付けられれば、来シーズン以降もアンフィールドで戦うことになりそうだ。
ただし、パフォーマンスに影響されず、オプションが行使される未来もあり得なくはない。ケイタとチェンバレン、ジェームズ・ミルナーらとの契約は来年に切れるため、”補強の大本命” イングランド代表MFジュード・ベリンガムに加えて、最低でももう一人はミッドフィルダーを補強しないといけない。
若干高い印象もあるが、決して法外な値段設定とも言えないだけに、このまま元ブラジル代表ミッドフィルダーで中盤の枚数を確保しようと考えても不思議はない。はたして、アルトゥールは来シーズンもリバプールの一員としてプレーしているのだろうか…?