プレミアリーグが開幕してから、リバプールはボーンマス戦を除きすっきりした試合を行えていない。ニューカッスル戦も勝つには勝ったが、ギリギリでの勝利。2連勝で浮上をキッカケになるかに思えたが、エバートン戦でもどこかチグハグな戦いぶりが目立った。
サディオ・マネの退団や中盤の高齢化、怪我人の多さ、昨シーズンからの疲れ…言い訳を探そうと思えばいくらでも出てくるが、本来のリバプールの戦いが出来てないのは事実であり、シーズン序盤とは言えども危機感を持って改善に取り組まなければならない。
タイトルレースはまだ早すぎる話題。それでも、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドが好調を維持し、マンチェスター・シティはさらなる強化に成功。プレミアリーグ優勝どころか、チャンピオンズリーグ出場を逃すのではと心配になるサポーターも多い。
ラファ・ベニテス監督に引き抜かれ、2012年までリバプールでプレーしたブラジル人DFファビオ・アウレリオはスロースタートにも関わらず、古巣クラブがシーズン終盤にはタイトル争いに絡むだろうと予想している。
「スタートがどうであれ、過去数シーズンのように、リバプールはタイトルを目指してずっと戦ってくれると期待している。」
「昨シーズンは、3つのカップ戦の決勝とタイトルレースを戦った例外的なシーズンで、その試合数が最終的にチャンピオンズリーグとプレミアリーグを犠牲にしたのだと思う。」
「だから、今シーズンのリバプールは、昨季逃したコンペティションにもっと集中するんじゃないかと予想しているんだ。特にリーグ戦では、より多くのチームがタイトルを争えることを証明しているからね。」
「しかし、僕はリバプールがシーズン終了時にはタイトル争いに加わっていることを予想している。」
「マンチェスター・シティとリバプールがここ数年やってきたことを、シーズンを通してわずか数ポイントの差で達成したことは、ユルゲン・クロップとペップ・グアルディオラの大きな功績だね。」
Liverpool Echo
来夏にイングランド代表MFジュード・ベリンガムに大金を投じる影響もあり、ダルウィン・ヌニェス以外には若手獲得に留まっており、毎年のように大型補強を敢行したチェルシーやマンチェスター勢、アーセナルらに比べると見劣りする。
健全経営が軸にあるリバプールだけに赤字を垂れ流しての補強はしない。原則は費やした移籍金を、同じマーケットで回収する。むしろ、その補強プランで過去数シーズンに渡り優勝争いを繰り広げてきたのは優秀すぎる。
個人的にもここから調子を上げて、トップ4以内でシーズンを終えてくれると期待しているものの、トップ6に限らず実力を付けているだけに油断はできない。はたして、苦しいスタートを切ったリバプールは、タイトル争いに絡めるのだろうか…?