リバプールの中でも古株で、2015年からリバプールでプレーする元チャールトンDFジョー・ゴメス。加入当初は左サイドバックなどでも活躍したものの、徐々にセンターバックとしての出場が増え、30年ぶりにイングランドの頂点に輝いたシーズンにはフィルジル・ファンダイクと強力なセンターバックを形成した。
しかし、度重なる負傷の影響もあり、コンディションが上がらずにいると、ジョエル・マティプが負傷癖を克服しレギュラーに定着し、RBライプツィヒからフランス代表DFイブラヒマ・コナテも加わり、センターバック陣で4番手に降格。
昨シーズンはカップ戦を中心に、リーグ戦では右サイドバックでの起用も多かった。今季は再起をかけ、この冬に開催されるカタールW杯出場を目指して移籍の噂も報じられたが、結果的にはリバプールと新契約を結び、同クラブでポジション争いに専念することを決めた。
シーズン序盤には怪我人続出のリバプールで、スタメンの座を確保した元イングランド代表DF。プレミアリーグでは熱意のこもったプレーを披露したものの、チャンピオンズリーグ・グループステージ初戦となったナポリ戦では凡ミスを繰り返し、評価は急降下してしまった。
現役時代にはトッテナム・ホットスパーやリーズ・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表GKポール・ロビンソンは、ジョー・ゴメスのパフォーマンスに落胆した印象で、ライバルたちの負傷で手にしたチャンスを物にできなかったと批判した。
「(ジョー・)ゴメスはナポリ戦では本当に良くなかった。」
「今年は彼にとって大きなシーズン。昨シーズンはそれほど多くの試合に出場できなかったことを考えれば、なぜ彼が新契約にサインしたのか疑問だ。」
「(他の選手の)怪我のためにチャンスを与えられたが、それをものにできていない。」
「彼は質の高い選手で、フィルジル・ファンダイクと並べば、成功すると思っていた。2人のパートナーシップが復活すると思っていたし、ワールドカップのメンバーに入れるかもしれないとさえ思っていたんだ。」
「しかし、(ジョエル・)マティプが復帰した今、彼はスタメンに戻るのに苦労するだろう。彼はチャンスを生かしきれなかった。」
「クロップ監督はマティプとファンダイクの安定したディフェンスラインを望んでいると思うよ。」
Football Insider
現時点では序列は変わらず、ジョエル・マティプが2番手でレギュラー。イブラヒマ・コナテも今月末には復帰できる予定で、センターバックのポジション争いはふたたび熾烈になり、元チャールトンDFはベンチに座る可能性が高い。
それでも、周りの評価を覆し、スタメンの座を奪還できるのか。今後の奮起に期待したい…