ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらが年齢を重ね、負傷が多くなり、全盛期のパフォーマンスを見せられなくなっている。次世代を担うべきだったナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらは怪我が多すぎて計算できない。
ファビーニョやチアゴ・アルカンタラが唯一の救いであり、若手MFハーヴェイ・エリオットが奮起しているが、チーム力が低下しているのは事実。中盤の補強は必須だったが、移籍最終日に元ブラジル代表MFアルトゥールを加えるに留まった。
来夏にはイングランド代表MFジュード・ベリンガム獲得に乗り出すだけに、この夏は節約せざるを得なかった。それに、他の候補も移籍期限が迫った中で主力を放出するクラブはなく、ユベントスで戦力外となっていた選手しか手に入らなかった。
パスセンスやボール保持に定評があり、バルセロナ時代の輝きを取り戻せば、十分にプレミアリーグでも通用する。買取オプションも付随しており、来シーズン以降もアンフィールドに残る可能性はあるが、それでも新たなミッドフィルダー獲得は至上命題で、一人だけではなく複数人の獲得は必至だ。
伊『Calciomercato』によれば、リバプールはPSVアイントホーフェンに所属するコートジボワール代表MFイブラヒム・サンガレに関心を寄せているようだ。2027年までの契約に合意したものの、クラブからの移籍の報道は過熱しており、ウェストハムやACミランらも興味を示している。
大型な守備的ミッドフィルダーは、長い手足で相手のボールを絡め取り、フィジカルでもそうそう負けないほどの強さを持つ。機動性には優れない印象だが、ファビーニョの控えとしては十分に機能しそうだ。
具体的な情報はなく、この冬の移籍市場か、それとも来夏の移籍市場で動くのか定かではない。リバプールがどこまで本気なのかも、今回の報道だけでは分からない。
ジュード・ベリンガムは確実に獲得に動くターゲット。それにプラスする形で、この夏にもオファーを出したと言われるブライトンMFモイセス・カイセドやRBライプツィヒMFコンラート・ライマーあたりが現実的な補強になり得るだろう。
はたして、リバプールは高齢化と負傷で悩める中盤の解決策を導き出せるのだろうか…?