ベンフィカで大量の得点を積み重ね、多額の移籍金とともに鳴り物入りでリバプールに加入したウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。マンチェスター・シティに移籍したノルウェー代表FWアーリング・ハーランドとも比較されるほど大きな期待を持って、チームに迎え入れられた。
しかし、その活躍ぶりは対照的。元ドルトムントFWが6試合で10ゴールと前人未到の領域に足を踏み入れる一方で、プレミアリーグ第2節で頭突きをお見舞いし退場したウルグアイ代表フォワードはその後3試合の出場停止。コミュニティ・シールド含めても2得点に留まっている。
シーズンも始まったばかりで、まだ評価するには時期尚早。また、リバプールはチーム全体でのパフォーマンスレベルが芳しくなく、決定機も決して多くはない。かつてリバプールで指揮し、チャンピオンズリーグ優勝に導いたラファ・ベニテス監督は、同選手の能力に疑いの余地はなく、時間が解決してくれると語った。
「ダルウィン・ヌニェスはまだクラブに馴染んでいない。先日の退場処分は、新しいチームメイトとの理解を深めるスピードに影響を与えたが、ポジティブなことは、彼が再びディフェンダーと揉めないようにすることを知っていることだ。」
「また、彼はリバプールで多くのゴールを決めると思うし、ロベルト・フィルミーノとは異なるダイナミックさを提供してくれると思う。」
「フィルミーノは、ピッチの中央で優位に立ち、チームメイトの得点を助けることを好むのに対し、ヌニェスは常にペナルティ・ボックスに入りたがる選手だ。」
「彼には少し時間が必要だし、リバプールには自信を高めるためのゴールが必要なだけだ。大きな問題で苦しんでいるチームとしては見受けられない。」
The Times
現時点では、ディフェンスラインの裏に抜け出す動き以外には脅威になれておらず、相手ディフェンダーとしても対応しやすい。今後はセンターバックを抑えながらボールを受ける、少し下がってボールを叩いて前線に駆け出す、など動きの工夫が必要。
周囲との連携もまだ完成形からはほど遠く、相互理解を深めなければならない。クロップ・サッカーやイングランド・サッカー、さらにはイングランド生活にも慣れなければいけないため、多少なりとも時間はかかってしまう。
はたして、ウルグアイ代表フォワードが覚醒するのはいつになるのか。はたまた、進化できずに燻り続けるのか。サディオ・マネが抜け、モハメド・サラーが精彩を欠く今シーズンだけに、早めの覚醒を期待したい…