ユルゲン・クロップ監督の就任ならびにキャプテン就任で才能が開花した元サンダーランドMFジョーダン・ヘンダーソン。スティーブン・ジェラードから引き受けたキャプテンマークにも負けることなく、試合中でも練習でもチームメイトを鼓舞し続け、数々の成功に導いてきた。
ピッチ全体をカバーするだけの走力や激しいプレッシング、スルーパスやクロスなどゲーゲンプレスに必要となる能力を高いレベルで有し、モハメド・サラーやトレント・アレクサンダー=アーノルドらと右サイドでのコンビネーションは一級品。
近年は年齢の影響から怪我の回数が増え、全盛期ほどのプレッシング強度を保てなくなってきたが、いまでもキャプテンとしてチームを引っ張り続ける。イングランド代表にも選出される同選手だが、過去にトッテナムやレアル・マドリードに所属した元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールトにすれば、あくまで “並の選手” のようだ。
「我々は少し盲目になってしまったようだ。突然、ジョーダン・ヘンダーソンがクレイジーな選手だと思い込んでしまったんだ。」
「彼はごく普通の選手だ。ジェームズ・ミルナーもごく普通の選手で、ジョー・ゴメスもごく普通の選手だよ。」
VI.NL
イングランド代表MFだけではなく、リバプールで副キャプテンを務める元マンチェスター・シティMFジェームズ・ミルナーや、イングランド代表復帰を狙う元チャールトンDFジョー・ゴメスについても、普通の選手であると言及。
リバプール・サポーターのみならず、プレミアリーグを知っているものからすれば、今回のコメントは理解できないだろう。ボールコントロールなど技術的なテクニックでは並かもしれないが、それを補ってあまりある他の能力や精神的強さがある。
ジョー・ゴメスも30年ぶりにイングランド王者に輝いたシーズンには、オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクと世界でも屈指のセンターバックを形成。近年は怪我の影響で本調子に戻り切らないが、トップクラスのディフェンダーであることに変わりない。
リバプール・ファンからすれば、”節穴” としか思わないが、あくまで “元” 選手の考え。それぞれの評価軸は自由であり、そういう考えもあるんだという程度で記憶に留めておきたい…