セネガル代表FWサディオ・マネをバイエルン・ミュンヘンに売却し、バックアップを務めたに日本代表FW南野拓実やベルギー代表FWディボク・オリギもチームを去ったリバプールは、次世代を担うストライカーとしてウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを獲得した。
コミュニティ・シールドでゴールを決め、プレミアリーグ開幕節フラム戦でもスコアシートに名前を刻み順調なスタートを切ったかに思えたが、第2節クリスタル・パレス戦で相手DFに頭突きを見舞い一発レッドカードで3試合の出場停止。
波瀾万丈のアンフィールドデビューとなった同選手だが、昨年まで過ごした古巣ベンフィカには移籍金として7500万ユーロ(約97.5億円)を残し、成績次第では最大2500万ユーロ(約32.5億円)が追加で支払われる。
オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクを超える高額な移籍劇となったわけだが、ベンフィカで社長を務める元ポルトガル代表MFルイ・コスタは同ストライカーの売却は不可避だったと説明。さらには、クラブに入る莫大な移籍金は魅力的だったと本音を吐露している。
「市場最高レベルの移籍金の話をしてるんだ。」
「我々はまだサッカー市場を抑制したパンデミック状態から抜け出していない。7500万ユーロ(約97.5億円)+2500万ユーロ(約32.5億円)での売却に、議論の余地はないよ。」
「(ダルウィン・)ヌニェスの売却は正当化される以上のものだ。彼を引き留めることは頭の片隅にもなかった。クラブに入ってきた価値と、ダルウィンがこれから手に入れるものに対して、(売却拒否は)完全に不可能だったのだ。」
BTV
昨シーズンは全大会を通じて、41試合34ゴールと驚愕な得点力を誇り、チャンピオンズリーグでも準々決勝まで進出した同クラブに大きく貢献。ポルトガルとヨーロッパでの実績を携え、今季からは世界でも最高峰のプレミアリーグにチャレンジ中だ。
金額については、同じ移籍市場でマンチェスター・シティに移籍したノルウェー代表FWアーリング・ハーランドよりも高いことに疑問を抱くものも少なくない。6試合10ゴールと爆発する怪物に対して、今後も比較され続けることだろう。
しかし、他人は他人であり、移籍金の額に飲まれることなく、リバプールでポテンシャルを最大限に発揮してくれる…
そして、モハメド・サラーに代わり、チームのエースとして数々のゴールを沈めてくれると信じてやまない…