昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝後、リバプールに衝撃が走った。セネガル代表FWサディオ・マネが6年過ごしたクラブからの退団を希望し、ポーランド代表FWとの関係性が壊れたバイエルン・ミュンヘン移籍を果たした。
リバプールは代役としてウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを補強。まだクロップ・サッカーに適応しているとは言い難く、プレミアリーグに対応するにもさらなる時間が必要となるが、そのポテンシャルは若手ストライカーの中でもトップランクだ。
ドイツに新天地を求めた世界的フォワードは、ユリアン・ナーゲルスマン監督のもとでもスタメンの座を確保。ここまで全大会を通じて、10試合5ゴールを記録。完全に馴染んでいないものの、その能力の高さをいかんなく発揮している。
リバプールではプレミアリーグやチャンピオンズリーグ、FAカップ、リーグカップと主要大会をすべて勝ち取り、新たなチャレンジを希望していたセネガル代表FW。バイエルン・ミュンヘンのハサン・サリハミジッチSD(スポーティングディレクター)は同選手がバイエルンを選んだ理由を明かしつつ、元エースの退団に備える必要があったことを告白した。
「サディオ・マネのような選手はクラブを見て、”リバプールで素晴らしい6年間を過ごしたが、次はどうしよう?” と考える。」
「彼は次の移籍先を慎重に選ぶだろう。なぜ僕らを選んだのか、私は知っているし、彼もそう言っていた。クオリティとメンタリティが高いチームであり、リーダーにふさわしいと感じたからだ。」
「レヴィ(ロベルト・レヴァンドフスキ)が移籍を考えていたのは明らかだったが、最高の代役を確保できなければ、我々は(彼の放出に)同意しなかっただろう。」
「しかし、我々には多くの選択肢があり、そのうちの一つを実現させようとした結果、彼を手放すことができた。それがサディオだったということは…我々にとってこれ以上ないほど良い結果だったんだ。」
Times
30歳とここから飛躍的に伸びることはない。ただし、年間20ゴールは期待できるフォワードであり、その経験や人間性も評価が高い。ナーゲルスマン監督の目指すサッカーに適応さえすれば、さらなる活躍を見せてくれることだろう…