この夏の移籍市場で、ユベントスから元バルセロナMFアルトゥールを獲得。契約形態は1年間のレンタルで、買取オプションも付いている。負傷者が続出したリバプールは緊急補強を敢行したわけだが、大本命はボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガムだ。
イングランド代表のレギュラー格に大金を投じる予定のリバプールだが、アレックス・オックスレイド=チェンバレンやナビ・ケイタ、ジェームズ・ミルナーらと契約が来夏で満了となるため、ドルトムントMF以外にも最低でももう1枚ミッドフィルダーを加えたい。
モイセス・カイセド(ブライトン)やコンラート・ライマー(RBライプツィヒ)らへの関心が伝えられる中、非現実なターゲットとしてインテル・ミラノに所属するイタリア代表MFニコロ・バレッラも獲得候補にたびたび挙げられている。
海外メディア『Diretta Goal』によれば、同イタリア代表ミッドフィルダーを狙うのはリバプールだけではなく、元イタリア代表監督で、現在はプレミアリーグに復帰したアントニオ・コンテ監督率いるトッテナム・ホットスパーも関心を抱いている。
コンテ監督は同選手の大ファンであり、すでにクラブ側に獲得希望の意思を伝えているようだ。ただし、この冬や来夏の移籍市場で動くかは確定しておらず、あくまで候補のひとりとして獲得リストに名前が記載されているだけとも伝えている。
カリアリで頭角を表し、インテルにステップアップを遂げた25歳ミッドフィルダーは豊富な運動量でピッチの広いエリアをカバーしつつ、攻守両面で効果的かつ献身性を披露。チームの中盤に欠かせない存在として、インテルやイタリア代表でレギュラーを張っている。
所属クラブでは142試合12ゴール37アシストを記録しており、中心人物であることは数字が物語っている。
リバプールにとっては、アルトゥールのパフォーマンスを査定するのが “第一歩” だろう。買取オプションを行使した場合の個人契約にも合意しているとも言われ、チアゴ・アルカンタラに並ぶプレーぶりを見せつけられれば、来季以降もアンフィールドに残る可能性は十分にある。
イングランド代表MF獲得に高額な移籍金が必要なことを考えれば、同様に多額の移籍金が必要になるイタリア代表ミッドフィルダーに動き出すことはない。加えて、小柄な体型だけにフィジカルでタフな戦いが待ち受けるイングランド・サッカーで活躍できるかは未知数。
ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーら黄金期を支えた中盤が衰えを隠せなくなり、世代交代は避けられない。すでに活躍しているハーヴェイ・エリオットらとともに、中盤の若返りのために、リバプールが獲得するミッドフィルダーは誰になるのだろうか…?