昨シーズン前半はウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズや北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーら若手サイドバックが、絶対的なレギュラーであるイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの控えを務めた。
ウェールズ代表DFがフラムにレンタルで放出された冬以降は、ジェームズ・ミルナーやジョー・ゴメスらが右サイドバックとして起用されることも多く、イングランド代表DFの負担軽減に貢献。ともに本職ではなく、コナー・ブラッドリーもまだトップレベルに達しておらず、リバプールは補強を行った。
チームに加えたのは、昨季アバディーンで大ブレイクを果たしたスコットランドU-21代表DFカルヴィン・ラムゼイ。トレント同様に、攻撃的なサイドバックは足元の技術に優れ、19歳ながらもバックアップを期待されていた。
しかし、負傷のため離脱しており、いまだにリバプールデビューを飾れていない。その間に右サイドバックとして起用されたジェームズ・ミルナーはスピードに付いていけず、センターバックにも負傷者がいたため、ジョー・ゴメスも回せずにイングランド代表DFが休めず。
早く復帰し、しっかりとバックアップを務めてもらいたい逸材を寄せるのは、サポーターだけではない。イングランド代表復帰を目指すDFジョー・ゴメスもその才能を評価している “ひとり” で、その人間性も高く評価している。
「カルヴィン(・ラムゼイ)は本当に誠実な子だ。」
「もちろん、プレシーズンのトレーニングで彼と一緒にプレーすることができなかったのは残念だが、彼がその小さな問題を克服しつつあることを期待しているし、彼のプレーを見るのをみんなが楽しみにしている。」
「明らかに才能のある選手で、だからこそ “このクラブ” にいるわけだし、周りの様子を見る限り、謙虚でいい青年に見える。彼がピッチで活躍する姿を見るのが楽しみだ。」
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完全復帰までもう少し時間がかかりそうだが、トップチームでのプレーも遠くはない。スコットランドとはレベルが違うリーグで、プレミアリーグの速さや力強さにも対応せねばならず、1年目から活躍できるとは思っていないが、期待度は依然として高い。
キャリア歴こそ違うため、一概に比較はできないが、ギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスも初年度は期待はずれ。2年目には覚醒し、時期によってはスコットランド代表DFアンディ・ロバートソンを凌ぐパフォーマンスを見せている。
リバプール・サッカーの生命線でもあるサイドバック攻撃を毎試合で強度を保つためにも、ギリシャ代表サイドバックだけではなく、右サイドのカルヴィン・ラムゼイの覚醒も待たれる…