ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーら過去数シーズンの功労者が加齢のため衰えが目立つ。20代後半でチームを引っ張っていってもらいたいはずのナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらは負傷が多すぎて計算が立たない。
ハーヴェイ・エリオットやファビオ・カルヴァーリョら若手が気を吐いているものの、まだまだ経験値に乏しく、身体も完全には出来上がっていないため、シーズンを通しての活躍は難しい。チアゴ・アルカンタラやファビーニョら “アラサー” ミッドフィルダーらの負担軽減は直近の課題だ。
大本命のジュード・ベリンガム(ドルトムント)に加えて、モイセス・カイセド(ブライトン)やコンラート・ライマー(RBライプツィヒ)らが優先度が高い補強ターゲットとして報じられる中、アストン・ヴィラMFドグラス・ルイスやレスターMFユーリ・ティーレマンスらも候補に挙げられている。
プレミアリーグでも実績十分で、トップチームでも通用し得る可能性を秘めたミッドフィルダーであるが、かつてリバプールで快足とドリブルを武器にサイドをきりきり舞にした元イングランド代表MFスティーブ・マクマナマンは違った意見を持っているようだ。
「ドグラス・ルイスもユーリ・ティーレマンスもプレミアリーグで通用する選手だ。しかし、彼らがリバプールにとって十分な選手だとは思っていない。」
「リバプールがドグラス・ルイスの獲得に動くことが、賢明なビジネスになるとは思えない。彼の契約が切れるかどうかに関係なくね。」
「彼はいい選手だと思う。しかし、私は彼が多くのことをより迅速に行う必要があると考えている。リバプールがプレーするサッカーのスタイルに合わせるためだ。」
「リバプールのスターティングイレブンに入れる選手と契約したいのであって、ベンチに座りたいという選手は望んでないはずだ。」
「ユーリ・ティーレマンスの契約も同時に切れる。しかし、ヨーロッパのベストチームでプレーするのであれば、チームを向上させてくれる適切な選手を見つけるのは難しいことだ。」
「プレミアリーグの優秀な選手だから、この2人のどちらかを蔑ろにしたいわけではない。」
「世界最高峰のチームの先発に入るほどの実力があるのだろうか?今のところ、そうは思えないんだ。」
この夏の移籍市場では出足が遅く、元バルセロナMFアルトゥールをユベントスからレンタルで獲得に留まった。買取オプション行使の可能性は限りなく低く、現役イングランド代表に加えて、もう1枚はミッドフィルダーを獲得したいところ。
はたして、元リバプールMFのアドバイス通り、アストン・ヴィラやレスター・シティの中盤選手ではなく、別のターゲットに照準を絞るのだろうか…?