2014年にクルブ・デポルティーボ・バスコニアからアスレティック・ビルバオに移籍したFWイニャキ・ウィリアムズ。若かりし頃からポテンシャルを評価され、同クラブでは通算346試合77ゴール49アシストを記録。
最近話題のスペイン代表FWニコ・ウィリアムズを弟に持つ同選手は、スペイン代表とは縁がなく、ガーナ代表を選択。今年9月にもブラジル代表やニカラグア代表との試合に出場し、28歳にして国際舞台でのキャリアを始めた。
ヨーロッパでは優秀なフォワードのひとりとして数えられる同ストライカーには、サディオ・マネ退団の代役を探し求めていたリバプールが関心を示していたとも。実は今回の関心が初めてではなく、2019年にも獲得に向けて動き出していたとされ、契約解除8800万ユーロ(約114億円)を支払う用意があったようだ。
ガーナ代表FWは昨季FAカップを制覇したチームから関心があったことを認めつつも、長らく慣れ親しんだ所属クラブを離れる考えはなく、移籍にまつわる交渉は前に進むことがなかった。
「去るという選択肢もあった。自分の立場を明確にするための連絡もあった。」
「このようなクラブ(リバプール)が獲得しようとしてくれたことは嬉しいが、僕は常にアスレティック・ビルバオにいたいということを明確にしていたんだ。」
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サディオ・マネと比較してしまうと、どうしても見劣りする。レベルの高い大会での経験値も多くはなく、得点力においても劣る。2019年の時点では、強力フロントスリーが君臨しており、他の世界的ストライカー陣のプレッシャーを跳ね除けて、レギュラーのポジションを掴み取れたとは思えない。
もしも加入していたとしても、ベルギー代表FWディボク・オリギのような役割を担っていたことだろう。レギュラーになりきれない選手に対して、100億円を超える移籍金は高すぎ。あくまで妄想でしかないが、獲得しなくて成功だったかもしれない。
ただし、兄の才能を超える可能性が高い “弟” ニコ・ウィリアムズは面白いオプションになり得る。ひとりだけでも局面を打開できるスピードやドリブルは魅力的で、コロンビア代表FWルイス・ディアスのライバルになる可能性もないわけではない。
今後 “兄” イニャキ・ウィリアムズが移籍することはないだろうが、絶賛売り出し中の “弟” のプレミアリーグ挑戦はあり得るだろう…