ミッドフィルダーの世代交代が至上命題であるリバプールは、この夏にフランス代表MFオーレリアン・チュアメニ獲得に動いたとされるが、レアル・マドリードとの争奪戦に敗れた。その後は中盤の補強を行わなかったが、ヘンダーソンやケイタらが負傷で離脱したため、移籍市場ギリギリで補強に乗り出した。
ところが、時間的に代役確保が難しいクラブはこぞってオファーを拒否。モイセス・カイセド(ブライトン)やコンラート・ライマー(RBライプツィヒ)、ドウグラス・ルイス(アストン・ヴィラ)らとの交渉はうまく行かず、最終的にはユベントスから元バルセロナMFアルトゥールを1年間のレンタルで獲得するに留まった。
あくまで今シーズン限りの ”繋ぎ” との見立てが多い元ブラジル代表MF。そして、リバプールが狙う大本命ターゲットは、ドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムだ。同国代表でもレギュラーを張る弱冠19歳ミッドフィルダーには、レアル・マドリードやマンチェスター・シティも関心を抱く。
そんな中でもリバプールはアクセル全開。高額な移籍金が必要な次世代スター選手だが、全身全霊をかけて獲得に動いている。独『SportBILD』によれば、移籍金だけではなく、ギニア代表MFナビ・ケイタを交渉に含める準備を進めているようだ。
来年の夏には契約満了となるリバプールMFは、負傷の影響を受け満足の行く出場機会を得られていない。ユルゲン・クロップ監督のお気に入りとも言われ、所属クラブは契約更新を希望しているが、交渉自体は前進していない。
来年1月からは他のクラブと交渉が自由になるため、早ければこの冬の移籍市場での売却もあり得る。かつてはRBライプツィヒで活躍した同ミッドフィルダーには、ボルシア・ドルトムントが関心を持っていると言われ、同選手を含めることで少しでも移籍金を抑えたい。
ただし、あと半年でフリーで手に入る選手に対して、ジュード・ベリンガムの移籍金を下げるだけの効果があるとは思えない。ドルトムントからすれば、無料でギニア代表MFを手中に収め、吊り上げた金額でイングランド代表MFを売却するのが筋書きだろう。
はたして、リバプールはイングランド代表の未来を担う選手をアンフィールドに連れてくることができるのだろうか…?そして、ナビ・ケイタの去就やいかに…