ユルゲン・クロップ監督がアンフィールドにやってきてから、攻守両面において豊富な運動量で数々の栄光をもたらしてきたミッドフィルダー陣。ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナー、ファビーニョら世界でもトップクラスの選手たちが、怠ることなく激しいプレッシングを繰り返した。
ところが、今シーズンはプレーレベルの低下が顕著。ヘンダーソンやミルナーは年齢のため、仕方ない部分もあるが、ファビーニョも元気がない。アレックス・オックスレイド=チェンバレンやナビ・ケイタら本来は活躍してもらいたい選手たちは怪我で離脱しており、若手選手たちはまだ成長過程。
来夏にはミルナーやチェンバレン、ケイタらが契約満了に伴い退団濃厚。リバプールは中盤の世代交代ならびに戦力を整えなければならない。予々からドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガム獲得に熱心であることは周知の事実だが、同国代表の中盤でパートナーを組む選手にも強い関心を示しているようだ。
海外メディア『Football Insider』によれば、リバプールはウェストハムMFデクラン・ライス獲得に向けた強力な興味を継続して持っており、次世代のミッドフィルダー陣を揃えるために、来夏の移籍市場で動くかもしれない。
23歳にして同クラブのキャプテンを務め、近年はメガクラブ移籍が取り沙汰される。中でも、チェルシーは有力視されており、ユース時代を過ごしたキャリアや所属するメイソン・マウントとの仲の良さが噂を加速させた。
この夏には移籍すると思われた同選手だが、ウェストハムは最低でも1億5000万ポンド(約210億円)とも言われる法外な移籍金を要求していたことから移籍は成立せず。しかし、2024年までの契約は残り期限が刻一刻と迫っており、2023年の夏には割り引いた金額での売却は避けられないはずだ。
イングランド代表MFとウェストハムとの契約延長に向けた交渉は順調とは言えず、デイヴィッド・モイーズ監督は頭を悩ませる夏を過ごすことになりそうだ。
チェルシーやリバプール以外にも、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティらも関心を寄せており、本格的に争奪戦がスタートする。今シーズンの序盤戦において絶不調なリバプールは、もしもチャンピオンズリーグ出場権を逃した場合、かなりのディスアドバンテージを抱えることになる。
はたして、リバプールはプレミアリーグやイングランドを代表する逸材を獲得することができるのか…?