マンチェスター・シティとのビッグマッチでは、左ウイングで対峙するジョアオ・カンセロを苦しめ、ヘディングでゴールを狙ったポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタ。攻撃だけではなく、脅威のプレッシングでリバプールの勝利に大きく貢献していたが、終了間際に軽い接触でピッチに倒れ込む。
苦悶に顔を歪める元ウルブスFWは、結局起き上がることができず、タンカーでピッチを後にした。途中退場の仕方からも深刻な負傷が疑われていた同フォワードは初期診断を受け、最低でも1ヶ月以上の離脱が確定。
次節ウェストハム戦に向けたプレスカンファレンスに臨んだユルゲン・クロップ監督は、ポルトガル代表FWが1ヶ月後に迫ったカタールW杯を欠場すると断言し、ふくらはぎの筋肉に深刻な怪我を負っている事実を明かした。
「ディオゴ・ジョッタはW杯を欠場することになった。」
「ふくらはぎの筋肉にかなり深刻な怪我を負っている。これからリカバリーが始まる、あるいはプロセスが始まる、とだけ言っておこう。」
「これが最初の診断で、かなりはっきりしている。あとは数日後に判明する。」
「選手にとっても、我々にとっても、ポルトガルにとっても、みんなにとって非常に悲しいニュースだ。」
手術は必要なく、長期離脱にはならないとも発言しているものの、数ヶ月間の離脱は免れないようだ。負傷者が戻りつつあったリバプールにとっては、プレミアリーグ2戦連続でフォワードを失い、ふたたび台所事情が苦しくなってきた。
ジョッタにとっても、昨シーズン終了時のネーションズリーグで負ったハムストリングの負傷から回復し、本調子を取り戻せない選手が多いリバプールにおいて、堂々たるプレーぶりを披露。8試合5アシストと得点こそないが、攻撃にリズムを与えていただけに残念でならない。
ポルトガル代表でもレギュラーとして先発の座を掴んでいただけに、精神的な落ち込みは激しいことだろう。それでも、困難な時期を乗り越えて、シーズン後半戦には得点という形で大爆発してくれる…と信じたい!