プレミアリーグ開幕以来、一向に調子が上がらないリバプール。昨シーズンからの疲れなのか、4冠を逃した精神的な失望なのか、はたまた退団したセネガル代表FWサディオ・マネの影響なのか、怪我人だけでは説明が付かないほどに低迷している。
この夏に新たな契約を結んだエジプト代表FWモハメド・サラーが本調子になれず、圧倒的な攻撃を見せられていないが、さらに深刻なのがディフェンス。ミッドフィルダー陣の高齢化に伴いゲーゲンプレスが効かず、ディフェンスラインも簡単に突破され、多くの試合で先制点を奪われ続けている。
かつてプレミアリーグでトッテナム・ホットスパーを率い、現在はフリー状態にあるティム・シャーウッドはリバプール守備陣にイライラが募っていると本音を明かし、ディフェンスリーダーに “変化” を促した。
「現状のリバプールを見ていると、フィルジル・ファンダイクを含めて “イライラ” するんだ。なぜなら、彼は十分な緊急性とスピードで走って戻ってこないからね。」
「主力のフィルジル・ファンダイクに注目すれば、彼はチームメイトにもう少し意地悪になり、耳の痛い真実を伝え始める必要があると思う。」
Generation xG
一昨シーズンの大怪我から昨シーズンは負傷を気にしながらの戦いを強いられた。しかし、今シーズンこそは完全復帰を狙ったものの、チームの調子に合わせるようにパフォーマンスレベルは低下気味。
31歳とピークを過ぎた印象もあるが、昨シーズンからの落ち込みがひどく、急激なフィジカルの低下だけでは説明できない。シャーウッドが指摘している通り、戻りが遅く、1対1でも以前ほどの強さが見られず。
プレミアリーグで中位に沈むリバプールだが、ディフェンスの改善は急務で取り組むべき課題。その中心になるべきオランダ代表DFは、自身のパフォーマンスを取り戻しつつも、守備陣をふたたび強固に変えることができるのだろうか…?