アンフィールドで、マンチェスター・シティとウェストハム相手に連勝。選手たちの動きも良く、調子を取り戻したかに見えたリバプールだが、ノッティンガム・フォレストとのアウェイ戦でまさかの黒星を喫し、最下位だったチームの順位を上げる手助けをしてしまった。
全員守備からカウンター攻撃と明確な戦術で臨んだホームチームに対して、リバプールはいつも通りゴール前を固める相手に苦戦。攻めあぐね続け攻撃の形を作れない中でも、コーナーキックやフリーキックからフィルジル・ファンダイクの決定機が生まれるなど勝利は確実に思われた。
しかし、55分に失点。その後も相手ディフェンスを崩すに至らず、時間だけが過ぎていく。焦りも加わり正確なプレーができなくなり、ホームの大声援を受けたノッティンガム・フォレストも最後まで集中力を保ち勝ち点 “3” を手に入れた。
成績が上向きになっていた中での敗戦は、上昇気流を止めるかもしれない。セットプレーではチャンスはあったが、人数をかけて守る対戦相手の崩しは長年の課題だが、一向に解決されない。それでも、勝利を掴むべきだったと、試合後の会見でユルゲン・クロップ監督は口にしている。
「失点のシーンでは、不必要で理不尽な大きなミスを犯してしまった。」
「今日は、交代要員やチャンスがあったにせよ、勝つべきだった。我々は、数多くの試合をこなしつつ戦うことに慣れている。」
「本当に限られたメンバーで週に3試合、全力で戦っている。」
「私たちは相手にすべてのチャンスを与えてしまったが、間違ったパスを出し続けてしまった。」
「一方のチームがセットプレーから4つも5つもチャンスを得て、それをものにしなければならないような試合は見たことがない。」
「今日はここで勝たなければならなかったが、勝てなかった。つまり、ノッティンガムを褒めるべきだろう。」
「ここに勝ち点 “0” で立っているのは本当に嫌な気分だね。」
Bein Sport
タイトなスケジュールに加えて、前線にも負傷者が続出しているリバプールだけに、攻撃面で交代できる選手が限られてしまうのは辛い。さらに、チアゴ・アルカンタラを欠いた試合では創造性が欠落し、脅威も半減してしまう。
次の試合にはこの試合を欠場したチアゴとダルウィン・ヌニェスが復帰する予定で、試合中にでも流れを変える選手交代ができそうなのは朗報。しっかりと気持ちを切り替えて、ミッドウィークのCLアヤックス戦でグループステージ突破を決め、週末のリーズ戦でも勝ち点 “3” を得て、ふたたび順位表を駆け上がりたい…