2010年にクリスタル・パレスで有望な若きウィンガーとして頭角を表し、マンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたコートジボワール代表FWウィルフレッド・ザハ。オールド・トラフォードでは活躍できなかったものの、Uターンで戻った古巣クラブではエースの役割を担っている。
昨シーズンからはパトリック・ヴィエラ監督がチームを率いるチームにおいても、左ウイングで相手の脅威になり続け、試合中を通して対峙する右サイドバックの仕事を難しくする。足の長い懐深いドリブル突破は一級品で、何もない状態からチャンスを生むことができる。
今季はこれまで9試合5ゴールを沈めており、若手も多くなってきたチームの攻撃を引っ張っている。守備時のプレスバックや運動量などには課題があるが、プレミアリーグを代表するウィンガーであることに変わりはない。
伊『Calciomercato』によれば、所属クラブとの契約が今季限りで満了する同フォワードは、3ヶ月後には他のクラブと交渉を行えるようになり、リバプールが関心を示した場合には、コートジボワール代表FWはアンフィールドでプレーする機会に飛びつく可能性があるようだ。
リバプールの大ファンとも伝えており、まもなく30歳を迎えるウィンガーはキャリア最後のステップアップを狙っているのかもしれない。マンチェスター・ユナイテッドは監督交代などもあり、実力を見せ付けられなかったが、スタメンの座こそ難しいが面白いオプションになり得る。
ただし、移籍は現実的ではない。コロンビア代表FWルイス・ディアスやポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタ、ポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョが同ポジションでプレーしており、左ウイングは激戦区。
噂レベルではあるものの、ガーナ代表FWカマル・ディーン・スレマナらヨーロッパ各国で活躍する若きウィンガー獲得に関心を示しているため、キャリアのピークを超えた選手に視線を向ける可能性は限りなく低い。
移籍金なしで補強できるため、お財布には優しいが、あくまで “噂” でしかない。もしもウィルフレッド・ザハが左ウイングにいたらと妄想しつつ、現実的な若き有望株の到着やアカデミーで結果を残し続けるベン・ドークらの成長に期待したい…