この夏にはセネガル代表FWサディオ・マネや日本代表FW南野拓実、ベルギー代表FWディボク・オリギらが去り、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスが新たに加わった。同フォワードは徐々に実力を見せ付けており、最近の試合では左サイドバックからのクロスにヘディングで合わせてゴールを決めた。
これまで中盤や守備陣が怪我に悩まされてきたが、その波がフォワード陣に。ルイス・ディアスとディオゴ・ジョッタが2週連続で試合中に途中交代し、そのまま中長期的な戦線離脱が決定。現時点では、ほとんどローテーションが組めない状態にまで追い込まれている。
幸いにも、ミッドフィルダーやディフェンスには怪我人が復帰しており、ハーヴェイ・エリオットやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらをサイドで使える可能性が出てきている。それでも、前線の負傷者の多さや得点力不足は問題視されており、補強の必要性も叫ばれている。
海外メディア『CaughtOffside』によれば、リバプールがトッテナムFWソン・フンミンに視線を向けているようだ。昨シーズンにはモハメド・サラーとともにプレミアリーグ得点王に輝き、韓国代表のみならず、アジアで最も活躍している選手と言って過言ではないだろう。
今シーズンこそ破壊力を見せられていないものの、イングランド代表FWハリー・ケインとのコンビネーションは抜群。比較的低い位置でディフェンスを重視するトッテナムにおいて、ケインとソンのカウンターは代名詞。
同クラブでは342試合136ゴール76アシストを記録。韓国代表でも104試合35ゴールを挙げ、30歳を迎えてもなお成長し続けている。昨年にはクラブとの契約延長に合意しており、2025年までの契約を残している。
どんなクラブにとっても大幅な戦力アップが望める補強だが、ダニエル・レヴィ会長率いるトッテナムは交渉しずらい相手。まして、まだ3年近く契約が残っており、30歳を超えていると言えども高額な移籍金を要求されるだろう。
来夏の移籍市場でドルトムントMFジュード・ベリンガムを狙い続けるリバプールにとっては、6750万ポンド(約94億円)とも言われる評価額にマッチすることは困難。ライバルチーム移籍ともなれば、さらに移籍金を吊り上げている可能性がある。
いずれにしても、韓国代表FWがアンフィールドに移籍することはないはず。よほどトッテナムやロンドンでの生活に不満を抱いていれば可能性も出てくるがそんな気配もない。ひとつの楽しい読み物として今回の報道を楽しみたい…