昨シーズンは最終節までプレミアリーグ優勝争いがもつれ、一時はリバプールに優勝の可能性が高まった。しかし、マンチェスター・シティの脅威的な逆転劇で目前でリーグ制覇を逃したものの、FAカップとリーグカップの国内2冠を達成。
チャンピオンズリーグでも決勝でこそ敗れたが。4冠を目指して戦ったリバプールが今季は大苦戦。負傷者の多さや精神的なバーンアウトでパフォーマンスが上がらず、主力組が年齢を重ねたことでプレー強度が低下したことも影響している。
現役時代はチェルシーでは輝くまで至らなかったが、アンフィールドでは右サイドバックとして一時代を築いた元イングランド代表DFグレン・ジョンソンは負傷者の多さよりも、全体的な戦力の薄さが問題であると指摘。
「リバプールの怪我の多さはちょっとした不運とチーム管理の甘さだ。彼らはトレーニングでデータを通してチームの面倒を見る素晴らしい裏方スタッフを持っている。誰が怪我しそうで、誰がしないか…ただ、スタッフを責めはしないよ。」
「最大の問題は、リバプールがプレーするインテンシティに対して選手層が薄すぎることだ。しかも試合数が多いので、選手は常に故障している。」
「そして、チームの大きさ故に、時には75%程度のフィット感の選手が負傷した選手の代わりをしなければならず、挫折してしまうかもしれない。」
Midnite
また、今シーズンのリバプール順位に関して、同じ番組で議論を戦わせた元アストン・ヴィラFWガブリエル・アグボンラホールの意見に賛同するように、リバプールのトップ “4” フィニッシュに否定的な意見を述べている。
「今は、そうだね、アグボンラホールに同意するよ。リバプールはトップ4には届かないだろうね。」
「この会話をしている時点で、順位表の上では、技術的にリバプールより優れたチームが9つもあるんだ。」
「しかし、彼らが少し調子を取り戻せば、もちろん、その時はその時だ。」
Midnite
あくまで現時点でという論調だが、たしかに試合ごとに波のある安定しないサッカーでは、復調したマンチェスター・ユナイテッドや強固なディフェンスを誇るトッテナム、グラハム・ポッター監督のもとで順調な再スタートを切り始めたチェルシーには及ばないかもしれない。
ただし、サポーターとしては信じるほかない。いまはフォワード陣が多く離脱しているものの、うまくローテーションを回して、ユルゲン・クロップ監督がなんとかCL出場権獲得を成し遂げてくれる…はずだ…