昨シーズンは4冠に向けて戦い抜いたリバプールだが、今シーズンは急失速。プレミアリーグ開幕節でフラム相手に引き分けで終えると、リーグ戦では対ボーンマス戦での快勝を除きギリギリの戦いを繰り広げており、すでに4敗を喫している。
負傷者の多さに悩まされつつも、主力組の高齢化が追い討ちをかけ、ヘヴィメタル・フットボールは鳴りを潜める。簡単に先制点を奪われるシーンも多く、サディオ・マネが抜けた影響か、勝ち越し点を奪いきれない試合も目に付く。
この冬や来夏の移籍市場での補強の噂が飛び交う中、ユルゲン・クロップ監督終焉説も流れる。ドルトムント時代にも監督を辞めた最後のシーズンは序盤戦に大失速を経験しており、最終的には7位でシーズンを終え、監督の座を降りた。
奇しくも同じく “7年目のジンクス” に悩まされるドイツ人指揮官だが、過去にリバプールでGKとしてプレーし、長らくプレミアリーグでゴールマウスを守ってきた元アメリカ代表GKブラッド・フリーデルは退団の話題すら出すべきではないと、同監督に全幅の信頼を寄せている。
「なぜ?と理解することすらできなかった。なぜ、このタイミングでそれが話題になっているのか理解すらできない。」
「彼の退団は話題にされるべきではないし、役員レベルで彼の退団について話すべきでもないと思う。」
「私はユルゲン・クロップが長くそこに留まるのを見たい。彼は素晴らしい仕事をし、彼のチームはとてもエキサイティングで、リバプールのサポーターとして、また元選手として、後任について考えたこともない。」
「シーズン序盤に困難な状況に陥ったからといって、後任を探す必要はない。正直なところ、私は彼がこれから何年も何年もそこにいるのを見たいと思っている。」
「クラブや選手にはほとんど問題がないと思っている。チームもスタッフも素晴らしい。今は少しスランプに陥っているだけだ。」
「ユルゲン・クロップは間違いなくこの仕事に適した人物だ。チームは素晴らしいし、今シーズンもそうなるだろう。」
「ワールドカップ休暇があるため、ワールドカップ前と後ではかなり多くのチームが異なるフォームを持つことになるだろう。リバプールもそのひとつで、良い方向に向かうと思うよ。」
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ドルトムント時代には、毎年のようにバイエルン・ミュンヘンに主力選手を引き抜かれる中、次々と若手を発掘し、一時代を築いた。クロップ監督が直面する課題は、一時代から血の入れ替えを図ることであり、とどのつまり世代交代を成功させることだ。
大成功を収めたチームから新たなチームに移行させることは容易い仕事ではない。とはいえ、アンフィールドをここまで熱狂させた指揮官であれば達成できない課題でもない。付け加えるとすれば、他にそんなことができる監督が見当たらない…