今シーズン序盤戦にミッドフィルダー陣が相次いで負傷し、ユベントスから元バルセロナMFアルトゥールを獲得したリバプールだが、頼みの同選手はコンディションが整わず、回復に向けたトレーニング中に負傷し、戦線を離脱している。
ジョーダン・ヘンダーソンやチアゴ・アルカンタラ、ジェームズ・ミルナーらが30歳を超え、ファビーニョも30歳が近づく。チームを引っ張ってほしいナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらは毎シーズンのように負傷を繰り返し、早ければ来年1月でも中盤強化が急務。
兼ねてから獲得を目指しているイングランド代表MFジュード・ベリンガムをトップターゲットとしていることは事実だが、マンチェスター・シティやレアル・マドリードら強力な資金力を持つメガクラブも獲得に動くと言われ、若き逸材獲得は一筋縄にはいかない。
モイセス・カイセド(ブライトン)やコンラート・ライマー(RBライプツィヒ)らも候補として挙げられる中、最近はウェストハムMFデクラン・ライスを推す声が多い。クラブOBで、”ゴッド” とまで呼ばれた元イングランド代表FWロビー・ファウラーも古巣に対して、ウェストハムのキャプテンをオススメしている。
「とてもいい選手だから、ベリンガムとの繋がりは素晴らしい。もうひとり本当に好きな選手はデクラン・ライスで、リバプールにフィットするよ。」
「リバプールの選手にはある程度の血統が必要で、その選手たちはエネルギーに溢れている必要がある。ライスはその条件に当てはまる選手だと思う。ピッチの真ん中でプレーする選手だが、努力によってピッチを動き回ることもできる。」
「ウェストハムに失礼かもしれないが、ライスは来夏であれ1月であれ、多くのトップチームのリストに載るだろう。ここ数年トップクラスで、クラブが彼を欲しがる理由はわかるが、僕にとってはリバプールの選手の “型” にはまる選手だ。」
「サッカーでは、最高の選手を買いに動けるが、すべてがうまくいくわけではなく、クラブに入ってくる選手はすべてギャンブルだ。リバプールや多くのクラブは、マンチェスター・シティのようなギャンブルをする余裕がないんだ。もちろん、リバプールには選手と契約して軌道に乗せてほしいが、いつもそうなるとは限らない。」
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中盤の底で抜群の危機察知能力でボールを奪い取り、ピッチ全体を走り回るだけの運動力もある。ボールを持ち運ぶドリブル能力も高いレベルで兼ね備え、前線へのパスも一級品。どんなクラブにとっても、チーム全体を前進させてくれる選手と言える。
この夏には退団の噂が報じられ続け、アカデミー時代を過ごしたチェルシー移籍が大本命かにも思われたものの、最終的には残留。今夏であれば “100億円以上” の移籍金も見込めたイングランド代表MFだが、来夏には残りの契約年数が1年を切るため大幅に割り引いた価格での売却を余儀なくされそう。
それでも、ウェストハムは安価で売るわけはなく、最悪の場合は契約満了する2024年までもつれるかもしれない。いずれにしても、どんでん返しでジュード・ベリンガムではなく、デクラン・ライスがアンフィールドでプレーする未来はやってくるのだろうか…?