フィルジル・ファンダイクやジョエル・マティプのセンターバックコンビがともに31歳を迎え、25歳のジョー・ゴメスは負傷の影響もあり伸び悩んでいる。昨夏加入のイブラヒマ・コナテは安定したプレーぶりで起用に応え、ファンダイクの相棒に一番近い。
ナサニエル・フィリップが万が一のために5番手センターバックとして控えるが、プレミアリーグ第2節クリスタル・パレス戦で途中出場したのみで、昨季同様にシーズン後半戦はローン移籍される可能性もある。
直近の課題でこそないが、センターバックの世代交代は徐々に進めたいところ。セップ・ファン・デン・ベルフら期待の若手DFも在籍しているものの、トップレベルで起用するには経験値が足りない。そんな中、リバプールがこの夏にも関心を示していたターゲットに再接近するかもしれない。
伊『Tuttomercatoweb』によれば、リバプールは今夏の移籍市場でアヤックスからトリノに活躍の舞台を移したオランダU-21代表DFペール・スフールスに継続して注目している。
同ディフェンダーはアヤックスに移籍する前、2017年にアンフィールドでトライアルを受けており、その繋がりは長い。オランダの強豪クラブでは、4シーズンを過ごし、95試合に出場。評価を高めた同センターバックにはリバプール以外にも多くのクラブが興味を示していたと、今年9月に代理人が明かしていた。
「最初にトリノの監督がペール(・スフールス)を獲得する意思を表明したとき、私たちは実現不可能なことに直面していたように思う。」
「その間に、トッテナム、リバプール、PSGのようなクラブが同選手の獲得に動いていた。」
「このプロセスは長かったが、公平で、ある部分では快適でさえあった。
「リバプールに加え、トッテナム、PSG、そしてイタリアの3つのクラブが(ペール・)スフールスを欲しがっていたのだ。」
新天地トリノではここまで8試合に出場し、うち7試合が先発出場。少しずつ監督の信頼を得て、レギュラーポジションを勝ち取っている。的確なポジショニングや危機察知能力、その身体的特徴からかつてACミランで黄金時代を築いた元イタリア代表DFアレッサンドロ・ネスタにも例えられるほど。
中盤の世代交代がうまくいかずに、今シーズンは苦しんでいるリバプールだけに、他のポジションに関しては早め早めに動いていきたい。はたして、リバプールはイングランド代表MFジュード・ベリンガムという大物を狙う一方で、期待の若きセンターバック獲得も達成できるのだろうか…?