現役時代はスポルティングやバルセロナで活躍し、世界的なミッドフィルダーの仲間入りを果たした元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴは、当時タレントをかき集めていたレアル・マドリードに禁断の移籍を実行に移し、バルセロナ・サポーターから激しいバッシングを受けた。
それでも、元スポルティングMFの精神は崩れない。レアル・マドリードでは通算245試合57ゴール92アシストとバルセロナ時代と同じくらいの出場数にも関わらず、圧倒的に上回る数字を残し、ポルトガル代表のエースとしても君臨。
30歳を超え、キャリアとしても下降線を辿る中、スペインから去る時期がやってくる。2005年、32歳になったルイス・フィーゴは “銀河系軍団” との契約が満了を迎え、次なるクラブを探していた同選手には、リバプール移籍に向けて話が行われていたようだ。
ところが、再三に渡り交渉を延長させたリバプールに嫌気が差した元ポルトガル代表MFは、声をかけてくれたインテル移籍を優先したと、イタリアへの移籍劇の裏話を明かしている。
「移籍したかったんだ。」
「たくさん話をした。ある週、”いや、待て、今は無理だ” と言って、ある選手と契約。そして、 “あと数日待ってくれ、まずこれを解決する必要がある” と言って、また別の選手と契約する。”私をからかっているのか、それとも何なんだ!”と思ったよ。」
「そこにインテル・ミラノが現れ、ミラノに行き、(クラブ会長の)マッシモ・モラッティに会い、決断を下した。私はインテルが大好きで、まさに私が必要としていたものだった。」
Guardian
もしかすれば、赤いユニフォームでプレーするルイス・フィーゴが見れたかもしれないと考えると感慨深い。選手としてのピークを過ぎていたとは言えども、面白いオプションになっていたはずだ。
インテルでは4年間プレーし、2009年に現役引退を決断。キャリアを通じて、648試合113得点178アシストを記録した同ミッドフィルダーは、ポルトガル代表としても127試合32ゴールを決めており、充実したサッカー人生を満喫したことだろう…