昨シーズンはポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタにポジションを奪われ、冬の移籍市場ではルイス・ディアスが加入したことで、セネガル代表FWサディオ・マネがセンターフォワードとしてプレーし、出場機会が減っていたリバプールFWロベルト・フィルミーノ。
30歳を超え、衰えが見え隠れしていた昨シーズンだったが、今季は見違えたプレーぶりを披露。すでにプレミアリーグで7ゴールを奪い、3得点をアシスト。チャンピオンズリーグでも2ゴールを決めており、ゴール前だけでなく、攻撃に味をつける役割も全うしている。
同フォワードとの契約は2023年6月まで。今シーズン限りで退団の可能性もある中、チームを率いるユルゲン・クロップ監督は契約更新に向けた話し合いが行われていることを明かしつつも、具体的な内容の明言は避けた。
「通常の話し合いは行われているので、そこで何が起こるか見てみよう。」
一方で、カタールワールドカップに臨むブラジル代表から漏れたフィルミーノ。昨シーズンのパフォーマンスならば致し方ないが、今季の活躍ぶりで招集外になるのはサプライズとなった。ウィンガータイプが多い同国代表において、違った味付けのできる同選手を選ばなかったことは議論の的にも。
クロップ監督もこの件についてコメントを残し、トレーニングでは落胆の様子こそ見せていないが、ガッカリしていることを漏らしている。ただし、フィルミーノの能力を疑うことなく、すべてに値すると太鼓判を押した。
「(ブラジル代表漏れは)ショックであることは間違いない。」
「トレーニングでは(影響を)見ることができなかったが、それは明らかだよ。」
「正直なところ、私にとっても痛手だった。ボビーがいることは嬉しいが、彼はそれに値する。正直なところ、彼はすべてに値すると思う。」
「ボビー・フィルミーノのような選手を外すことができるのなら、このブラジル代表がいかに素晴らしく、才能に溢れたチームであるかを示すことになる。」
「もちろん、話し合うだろう。すでに会話したし、これからもするだろう。彼は元気だが、誰もが想像できるように、とてもがっかりしているんだ。」
ワールドカップにこそ参加できないが、シーズン後半戦に向けた巻き返しには絶対的に必要な選手であり、前半においてもチーム全体が低迷する中で獅子奮迅のプレーぶりで、プレミアリーグの順位表で真ん中よりも上に位置できていることに貢献してきた。
独特のタッチやゴール前での決定力…徐々に実力を見せ始めているダルウィン・ヌニェスやモハメド・サラー、そして怪我から復活してくるルイス・ディアスやディオゴ・ジョッタらと強烈な攻撃陣を形成してくれるはずだ…