プレミアリーグ開幕戦でフラム相手に引き分け。強豪クラブ相手に良い戦いで白星を手にする一方で、下位チームに取りこぼしも目立つリバプール。精神的な疲れや体力的な疲れ、主力組の高齢化、怪我人の多さなどが原因で不調に陥った同クラブだが、徐々に本来の力を見せ始めている。
チーム全体が盛り上がらない中でも、中盤で獅子奮迅の活躍を見せていたのが、イングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオット。昨シーズンから本職を右ウイングからインサイドハーフに変更した同選手は、一貫して安定的なパフォーマンスを披露。
身長やフィジカルの強さがないため、守備面での物足りなさはあるものの、攻撃的なセンスは抜群。守備時にも懸命に戻る献身性も高い。リバプールの中盤で目立ち続ける弱冠19歳ミッドフィルダーだが、カタールW杯に向けたイングランド代表選考にはかすりもしていない。
エイドリアン・ダーラム氏(サッカージャーナリスト)は、イングランドU-21代表にも招集されるリバプールMFハーヴェイ・エリオットがイングランド代表選考に名前すら挙がっていないことに対して、疑念を訴えている。
「ハーヴェイ・エリオット…彼は決して(イングランド代表の)話題になることはなく、それが私には理解できない。」
「さらに踏み込んで、攻撃的ミッドフィルダーを見ると、何人かは間違いないと思う。ブカヨ・サカ、フィル・フォーデン、ジャック・グリーリッシュ、ジェームス・マディソン、そしてチェルシーでひどいシーズンを送っているメイソン・マウントも入れたよ。」
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先日発表された代表メンバーを見渡しても、ジャック・グリーリッシュやラヒーム・スターリングはチームで良いプレーが出来ておらず、調子だけを考慮すればイングランドU-21代表ミッドフィルダーが選ばれても不思議ではない印象を受ける。
10代ながらも風格を身につけ、レギュラーを張るエリオットだけに候補に挙がってもおかしくはなかった。いずれにしても、正式にメンバーが発表されて、今回のワールドカップには出られない。
しかし、4年後には経験を身につけ、体格もたくましくなっているはず…もしかすると、ジュード・ベリンガムとともに中盤に欠かせない選手になっているかもしれない…