昨シーズン終了とともに、セネガル代表FWサディオ・マネはバイエルン・ミュンヘンに去った。後釜として獲得したのは、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。プレミアリーグ第2節の退場で心配されたが、少しずつチームやリーグに慣れており、得点のペースを上げている。
モハメド・サラーも徐々に本来の力を発揮し始め、ロベルト・フィルミーノも復調。しかし、ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスが長期離脱で戦線を離れており、リバプールにとってはカタールW杯は救いの時間となるかもしれない。
ファビオ・カルヴァーリョやハーヴェイ・エリオットらが次の世代として控えるものの、30歳を超えたサラーやフィルミーノの後継者を確保しないといけない現状は変わらず。中盤ほど緊急度は高くなく、大金はつぎ込めないが、将来を見据えたスカウティングは始まっている。
海外メディア『ESPN』によると、リバプールはPSVアイントホーフェンでプレーするオランダ代表FWコーディ・ガクポ獲得に向けた準備を進めている。マンチェスター・ユナイテッドも関心を示すと噂される逸材を巡り、熾烈な争奪戦が展開されそうだ。
左ウイングを主戦場に、193cmと恵まれた体躯と長い手足を活かしたプレーに加えて、ゴール前での高い決定力やチャンスメイクで攻撃陣を引っ張る。今季は23試合の時点で、すでに13ゴール17アシストを決めており、質の高いパフォーマンスでメガクラブの視線を釘付けに。
23歳と若いにも関わらず、幼い頃から育ったクラブではキャプテンを任されており、精神的な強さも垣間見れる。過去数シーズンに渡って、オランダからのステップアップが噂されてきたが、2022年1月には所属クラブと2026年までの長期契約にサインしていた。
残留するというよりは、愛すべきクラブに多くの移籍金を残したい気持ちが強い契約更新にも見えるが、ヨーロッパのメガクラブからの関心は耐えない。中でも、筆頭はマンチェスター・ユナイテッドだったが、リバプールも参戦となれば、プレミアリーグのクラブ同士の獲得レースがスタートする。
他のフォワードとは異なる特長を持つウィンガーだけに、貴重なオプションになり得る。しかし、左ウイングをメインポジションとする選手が多く、ディアスやジョッタ、カルヴァーリョに加えて、ヌニェスもセンターフォワードよりも左のウイングでのプレーの方が良いプレーを見せる試合も多い。
つまりは、左が多すぎる。それぞれ別のポジションでもプレーできるのは理解した上で、純然たるセンターフォワードや、右ウイングを主戦場とするウインガーにも目を向けるべきだろう。欲を言えば、フィルミーノのようなセンターフォワードとしてプレーメーカー的な役割もこなせる “神” 人材が来てくれれば…