わずか “6歳” でチェルシーU9チームに加入したメイソン・マウントは、フィテッセやダービー・カウンティでのローン移籍を経て、いまやチェルシーに欠かせない選手に成長。トップチームではここまで181試合に出場し、32ゴール37アシストを記録している。
イングランド代表でも確固たる地位を築いており、カタールW杯にも招集。所属クラブとは2024年まで契約を結んでいる同ミッドフィルダーだが、その去就が慌ただしくなってきた。その背景には、今夏から継続的に行われてきた契約延長交渉が停滞しており、突破口を見出せずにいることがある。
ワールドカップに挑む同選手との交渉は中断しており、来年1月まで再開されない見込み。当然だが、チェルシーにはアカデミー育ちのミッドフィルダーを手放す意思はなく、契約延長に関しては楽観視しているが、そんな状況を注視しているクラブがあるようだ。
英『the Guardian』によれば、リバプールとユベントスの2クラブが、まもなく残りの契約期間が18ヶ月を切るイングランド代表MFの動向を追っている。両クラブとも主力組が高齢化しており、若返りを図るためにも23歳ミッドフィルダーに関心を寄せている。
ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナー、チアゴ・アルカンタラら30歳を超えた選手たちに依存する試合も多く、ファビーニョも来年には30歳を迎える。ハーヴェイ・エリオットが台頭し始めているものの、主力を張れる選手が喉から手が出るほど欲しい。
大本命は同じくイングランド代表の招集されているドルトムントMFジュード・ベリンガム。来夏の移籍市場で大金を投じることが予想されるリバプールだが、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンの退団が濃厚なだけに、最低でも2枚以上の確保が好ましい。
チェルシーへの愛着を口にすることも多いメイソン・マウントなだけに、子供の頃から所属するクラブを去る選択肢はないだろう。同クラブが条件面を改善できれば新契約締結も問題なさそうだが、はたして青いユニフォーム以外を着るイングランド代表MFの姿を見ることになる日は来るのだろうか…?