負傷者の話題を置いておいたとしても、リバプールは中盤を強化しなければならない。ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナー、チアゴ・アルカンタラらが30歳を超えており、ここから飛躍的な成長は見込めない。
アレックス・オックスレイド=チェンバレンやナビ・ケイタら中堅組は怪我多く、試合に出れない時間が大半。2023年の夏には契約満了を迎え、契約更新の兆しが見えていないことからも、両選手とも今シーズン限りでの退団が濃厚。
ハーヴェイ・エリオットやファビオ・カルヴァーリョら若き逸材が成長中だが、まだまだ経験値が少ない。年代こそ変わらないが、トップチームでの実績十分で、イングランド代表としてEURO2020にも参加しているドルトムントMFジュード・ベリンガムは、リバプールのトップターゲットに挙がっている。
同選手が所属するボルシア・ドルトムントでCEO務めるハンス・ヨアヒム・ヴァツケ氏は、『Bild TV』に対して、カタールW杯後に残留か移籍かを決める話し合いを設けると語っており、金銭面で争うことは難しいだろうと白旗を振っている。
「カタール後、ジュードが実際に何を望んでいるのかについて話し合うことになる。残留を望んでいるのか、それとも退団を望んでいるのか、はっきりさせなければならない。本当にビッグなクラブが関わっているのであれば、金銭的に争う余裕はないだろう。」
名将カルロ・アンチェロッティ率いるレアル・マドリードも2年連続どころか3年連続でヨーロッパの若き逸材獲得に動く予定。2年前にはエドゥアルド・カマヴィンガ(← レンヌ)に、今夏にはオーレリアン・チュアメニ(← モナコ)と大型補強を敢行した。
ルカ・モドリッチやトニ・クロース、今夏にマンチェスター・ユナイテッドに移籍したカゼミーロらの後釜として中盤を牛耳るミッドフィルダー陣を求めており、カマヴィンガやチュアメニらとともに中盤の要に据えるため、イングランド代表MFを狙い続ける。
はたして、来夏にはドイツからイングランド、もしくはスペインにステップアップを遂げるのか。はたまた、もう1年成長するために現在のチームに留まるのか。話し合いの内容が気になる…