2022年の冬、当時ポルトに在籍していたコロンビア代表FWルイス・ディアス獲得レースが過熱。トッテナム・ホットスパーがいち早く交渉に取り掛かったとも言われる中、その夏に獲得を狙っていたリバプールも参戦を決め、電光石火のスピードで一気に交渉を取りまとめた。
プレミアリーグでは脅威的な適応力で初戦からアシストを記録すると、左ウイングのレギュラーを確保。ディオゴ・ジョッタをベンチに追いやり、抜群なドリブル突破や守備時でも高い献身性を披露し、そのままサポーターのお気に入りに。
今シーズンもダルウィン・ヌニェスが適応まで時間がかかり、モハメド・サラーも本調子を取り戻せない期間にも見事なプレーで前線を引っ張った。しかし、リーグ第10節アーセナル戦で膝を負傷し、来年までは復活できない見込みだ。
イングランドでも実力をいかんなく発揮し続けるコロンビア代表ウィンガーには、2021-22シーズンの途中に繰り広げられた争奪戦にはバルセロナも参加していたようだ。バルセロナ会長に再選したジョアン・ラポルタ氏が当時の裏話を明かした。
「当時、私たちはクラブに着任したばかりで、リバプールに先を越された。」
「我々は彼の加入を検討していたが、経済的な状況を解決し反転させなければならない状況であった。リバプールが先行していたが、ルイス・ディアスは偉大な選手であり、その意味で彼はリバプールに属しており、もうこの件については話すことができない。」
「しかし、過去にルイス・ディアスがポルトからリバプールに行ったとき、代理人とも話をしたが、リバプールがすでに前に進んでいたことは認識している。」
AS
他にも、マンチェスター・ユナイテッドも獲得に乗り出していたとも言われており、熾烈な獲得レースが展開されていた中、リバプールは自慢の交渉力で他のメガクラブを出し抜き、コロンビアのエースを獲得するに至った。
いまや押しも押されぬレギュラーの地位を築いた同選手は、得点感覚をさらに磨き、覚醒し始めたウルグアイ代表FWや復調し始めたエジプト代表FWらとともに、シーズン後半戦の巻き返しを図る…