レアル・マドリード・カスティージャを経て、ASモナコではキリアン・エムバペやベルナルド・シルバらとともにリーグ・アンを制覇。チャンピオンズリーグでもマンチェスター・シティ、ドルトムントを撃破し、ベスト4に進出したファビーニョ。
マンチェスター・ユナイテッド移籍が濃厚と見られていた中、2018年の夏に急転直下でリバプールに加入。卓越したボール奪取能力に加えて、試合を読む能力にも長け、プレミアリーグに留まらず世界でも屈指のアンカー・マンに成長し、リバプールの躍進を支えた。
カタールで行われるW杯にもブラジル代表の一員として参加するミッドフィルダーに対して、バルセロナとアトレティコ・マドリードが関心を寄せており、リバプールの要求額は5000万ポンド(約70億円)になる見込みと、『The Anfield Buzz』が報じている。
今シーズンこそ全盛期のパフォーマンスからはほど遠いプレーぶりで批判されることも多いが、その能力に疑いの余地はない。昨シーズンからの疲れやメンタルが改善されれば、昨シーズンまでのような屈指の守備的ミッドフィルダーに戻れることだろう。
正直なところ、いくら移籍金を積まれてもリバプールが放出を検討する気はないはず。それでも、セルヒオ・ブスケツが34歳となり、後釜が必要なバルセロナが世界的なアンカー・マンに興味を抱くのも必然だ。
アトレティコ・マドリードも、過渡期を迎えており中盤の入れ替えが急務。リーグ戦で上位にいるものの、レアル・マドリードやバルセロナと勝負できておらず、ふたたびラ・リーガの頂点を目指すためにも経験豊富なブラジル代表ミッドフィルダーが喉から手が出るほど欲しい。
ただし、リバプールも放出をする場合には、後釜を確保しなければならない。ただでさえ、控えがいないファビーニョの後継者となればかなりの時間を要するに間違いない。契約も2026年まで残っており、今後2~3シーズンで手放す可能性はかなり低い。
いずれにしても、具体的な話が出ておらず、ひとつの “ゴシップ” として見るのが良さそう。ブラジル代表ではなかなかレギュラーの座を掴めないファビーニョだが、アンフィールドでは絶対的な地位を築いており、今後もサポーターを歓喜に包み込んでくれることだろう…