プレミアリーグ開幕当初こそ連携面が上手くいかず、チーム全体のパフォーマンスも悪かったことで、得点力に難があったリバプール。先制点を許す試合も多く、同点にこそ追いつくが、勝ち越し点が奪えない試合も散見された。
ダルウィン・ヌニェスが徐々に適応し、モハメド・サラーが本来のゴール前での決定率を取り戻し、惜しくもブラジル代表入りが叶わなかったロベルト・フィルミーノが今季復調を見せており、攻撃に “怖さ” が戻りつつある。
しかし、懸念事項も多く、直近ではディオゴ・ジョッタとルイス・ディアスの2名が戦線を離脱している。カタールW杯での中断期間は助けになるが、両選手とも年明けまでの復帰は難しそう。昨シーズンとは異なり、前線の枚数に苦悩するリバプールがフォワード確保に動くかもしれない。
海外メディア『Fussball Transfers』によると、ボルシア・ メンヒェングラートバッハに所属するフランス代表FWマルクス・テュラムに対して、リバプールが関心を寄せている。移籍時期も来夏ではなく、2023年の冬に動き出すようだ。
言わずと知れた元フランス代表DFリリアン・テュラムの息子で、今季はブンデスリーガで15試合10ゴールと高い決定力を誇る。昨シーズンは怪我の影響で本調子を見せれずに終わっており、今季は見事な復活を印象付けた。
1m92cmと長身ストライカーは、優れた身体能力に加えて、ゴール前での落ち着きはさすがの一言。自らドリブルでペナルティエリアに侵入することもでき、クロスに勢いよく飛び込みゴールネットを揺らすシーンも。
ただし、あくまでリバプールの優先順位はミッドフィルダー。来夏にはイングランド代表MFジュード・ベリンガム獲得に動くが、この冬の移籍市場でもオーストリア代表MFコンラート・ライマーへの関心が噂されるなど、最低でも1枚は中盤に新戦力を加えたい。
前線にはジョッタやディアスが復帰できずとも、ファビオ・カルヴァーリョやハーヴェイ・エリオット、アレックス・オックスレイド=チェンバレンらも控えており、30歳を超えているサラーやフィルミーノのパフォーマンスも申し分なく、緊急に補強しなければならないポジションでもない。
とはいえ、マルクス・テュラムと所属クラブとの契約は来年の夏まで。安価で獲得できるチャンスであり、25歳と脂が乗った時期に差し掛かっており、オプションとしてフリートランスファーで獲得できれば、確実にチーム力の強化に繋がる。
はたして、カタールW杯終了後に、リバプールは新たなフォワード獲得に乗り出すことはあるのだろうか…?