ユルゲン・クロップ監督がリバプール指揮官に就任して以来、中盤で強烈なプレスを繰り返したイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンや元同国代表MFジェームズ・ミルナーらが年齢を重ね、以前のようなプレーを見せられずにいる。
プレシーズンから怪我人が相次いだ今シーズンは特に中盤での強度の弱まりを指摘されることも多く、ハイラインの裏を簡単に突かれる試合が散見された。シーズン序盤では、毎試合のように先制点を献上しており、シーズン後半戦にも不安を残す。
リバプールも何も指をくわえて現状を傍観しているわけではない。この夏には元ブラジル代表MFアルトゥールを獲得。ところが、このレンタル移籍が全く機能しておらず、この冬の移籍市場でも新たなミッドフィルダー確保に動き出す可能性が高まっている。
来夏に獲得レースに参戦するイングランド代表MFジュード・ベリンガムを除けば、メディアに最も登場しているターゲットは、オーストリア代表MFコンラート・ライマー。今シーズン終了をもって所属するRBライプツィヒを退団すると言われており、半年間前倒しで獲得しても安価で獲得できる。
しかし、リバプールにとっては好ましくないニュースが流れている。独『BILD Sport』クリスチャン・フォルク氏によれば、同ミッドフィルダーはチェルシーからのアプローチを拒否し、来年の夏にフリートランスファーでドイツ王者バイエルン・ミュンヘン入団を希望しているようだ。
TRUE✅ Konrad Laimer (25) @RBLeipzig said NO to @ChelseaFC. The free agent wants to join @FCBayern in summer
— Christian Falk (@cfbayern) November 23, 2022
この夏にもバイエルン移籍が取り沙汰されたものの、移籍は実現せず。とはいえ、バイエルンは諦めておらず、ピッチ全体をカバーできるほどの運動量を持ち合わせるミッドフィルダー獲得に重きを置いている。
リバプールは違うターゲットに視線を移さなければならないかもしれないが、まだ移籍が決定したわけではない。年が明ければ、選手と直接交渉できるため説得して、気持ちを変えるチャンスは残っている。
ただし、可能性は低くなったと言わざるを得ない。ルベン・ネヴェス(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ)やモイセス・カイセド(ブライトン)らが代替ターゲットになり得るものの、いずれも難しい交渉が待ち受けている。
はたして、リバプールは早ければ来年1月の移籍市場で、新たなミッドフィルダーをチームに加えることができるのだろうか…?