ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらクロップ政権の黄金期を支えたミッドフィルダー陣がベテランの領域に足を踏み入れ、中盤の底ファビーニョもまもなく30歳。バイエルンから移籍してきたチアゴ・アルカンタラもすでに31歳と高齢化が進む。
ナビ・ケイタら次の世代として期待されたミッドフィルダーらは負傷が多すぎて、試合に出れない日々も多い。加えて、今シーズン限りで契約が満了となり、そのままリバプールを退団することが濃厚に。
その代役として、今年の夏に狙っていたのが、当時ASモナコに所属していたフランス代表MFオーレリアン・チュアメニ。ファビーニョとアンカー・マンのポジションを争えるだけの逸材だけに獲得したかったものの、争奪戦はレアル・マドリードに敗れた。
カタールW杯でもフランス代表に選出され、同国代表ではレギュラーとしてプレーする同ミッドフィルダーは、夏の移籍市場で最初に獲得に向けて動きを進めていたがリバプールであったことを明かしつつも、レアル・マドリードが獲得レースに参加したことで状況は一変したと打ち明けている。
「最初に興味を示したのはリバプールだった。話し合いもあったが、レアル・マドリードが参入してきた時点で、僕の心は決まっていた。」
「一瞬たりとも躊躇しなかった。代理人には、レアル・マドリードに行くために何でもするように言ったよ。」
Le Parisien
最終的には元ブラジル代表アルトゥールをユベントスからレンタルしたリバプールだったが、コンデイションを調整する段階で怪我を負ってしまい、まともに試合にすら出られていない。完全移籍への切り替えオプションが付随しているが、今シーズン限りでイタリアに戻ることになるはず。
来夏にはドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガム獲得に乗り出すことが確実視されており、レアル・マドリードやマンチェスター・シティらとの争奪戦が展開される。この冬にもRBライプツィヒMFコンラート・ライマーやウルヴァーハンプトン・ワンダラーズMFルベン・ネヴェスらにも動くと言われ、中盤強化は喫緊の課題となっている。
はたして、リバプールは大本命と目されるイングランド代表の逸材をチームに迎え入れられるのか。そして、ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらの退団に備えて、他にもミッドフィルダーを獲得できるのだろうか…?