カタールW杯のグループステージでは開催国カタールと同組になったオランダ代表。リバプールからはDFフィルジル・ファンダイクが招集された強豪は、グループステージを2勝1分で勝ち点 “7” を獲得し、危なげなく突破を決めた。
エースと目されたFWメンフィス・デパイが所属するバルセロナで満足な出場時間を得られていない中、PSVアイントホーフェンに所属する長身FWコーディ・ガクポが爆発。3試合連続で得点を奪い、攻撃の中心に躍り出た。実に半分以上のゴールを挙げた計算だ。
ノックアウトステージでも活躍が期待される23歳フォワードには、昨夏から移籍の噂が付き纏う。今年の初旬には所属クラブと新たな長期契約を結んだものの、この夏にもステップアップが報じられており、昨夏にはリーズ・ユナイテッド移籍が近づいていたと告白している。
マンチェスター・ユナイテッドを筆頭に、リバプールやアーセナルらプレミアリーグのビッグクラブが関心を示す逸材だが、かつてアンフィールドでプレーし、オランダ代表でも69試合に出場し、10ゴールを決めた元リバプールFWライアン・バベルは、古巣クラブを “激推し” するだろうと語った。
「マンチェスター・ユナイテッドら、イングランドのクラブとの関係が噂されている。誰もが適切な価格を持っていて、彼が大会でどのように成長するか見てみよう。彼は十分なクオリティを見せているし、1月であろうが来年の夏であろうが、次のステップに進む準備はできているはずだ。」
「リバプールファンとして、もしリバプールがアプローチしてきたら、彼にリバプールに行け!と言いたいね。アーセナルも、今の監督と、彼らが作っているプロジェクトがあれば、彼にとって素晴らしいチームとなるだろう。彼は自分の心に従わなければならないね。」
the Athletic
現時点ではマンチェスター・ユナイテッドが争奪戦をリードしているとも言われる若きフォワードだが、ステップアップの時間が近づいているのは事実。どのクラブに移籍するかは、誰にとっても関心の的。
リバプールがもしも同フォワードを獲得すれば、過去の移籍市場で3回連続で前線の選手を獲得することになる。モハメド・サラーやロベルト・フィルミーノらが健在の様子を見ると、少し過剰な人員になるかもしれない。
加えて、中盤の補強が最優先課題であり、獲得するにしてもあまり大金を投じるわけにはいかない。来夏にはイングランド代表MFジュード・ベリンガム獲得レース参戦を控え、他のクラブに比べて財政面でビハインドしていると言って過言ではないだろう。
はたして、オランダ代表の次期エース候補のフォワードは、どのクラブに降り立つのか…?