カタールW杯でも19歳ながらイングランド代表の中心としてプレーするMFジュード・ベリンガム。所属するボルシア・ドルトムントでも絶対的な地位を築いており、今シーズンはここまで22試合9ゴール3アシストを記録。
2020年の夏にバーミンガムからドイツに渡った若武者は、同クラブにおいてすでに通算112試合に出場を果たしており、チャンピンズリーグでも数多くの試合で出番を得ている。加えて、2021年の夏に開催されたEURO2020でも同国代表として出場しており、10代とは思えない経験を持っている。
未来のバロンドール候補とも言えるミッドフィルダーには、数多くのクラブが関心を寄せる。中でも熱心なのが、リバプール、レアル・マドリード、マンチェスター・シティ。ジョーダン・ヘンダーソンやチアゴ・アルカンタラの後継者探しが避けられないリバプールにとって、是が非でも欲しい人材だ。
来夏の移籍市場ではステップアップすると噂される同ミッドフィルダーだが、ボルシア・ドルトムントとのビジネスは難しいものになりそう。ドルトムントでマネージング・ディレクターを務めるカールステン・クレーマー氏は、リバプールとの良好な関係を認めつつも、”ギフト” を贈ることを否定している。
「リバプールに高いシンパシーを抱いていることは確かです。リバプールではユルゲンをはじめ、多くの人たちと今も良い関係を保っており、私にとってもEPLの中で一番好きなクラブです。」
「しかし、リバプールに “ギフト” を贈ることを期待しないでください。もしかしたら、ジュード・ベリンガムと(イングランドの)ワールドカップでの成功の間には、何らかの関連が存在するのかもしれない。」
「彼は(2025年まで)契約している。私は商業的なビジネスに関してはセールスマンだが、選手のビジネスに関しては違う。」
「我々は100%彼がいることを喜んでいるし、ジュードが我々のために長くプレーしてくれるほど良いことだ。」
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1億ユーロ(約130億円)を超えるとも言われる移籍金だけに、リバプールもおいそれとは支払えない。粘り強い交渉で、少しでも好条件を引き出し、アンフィールドに若き逸材を迎え入れたい。今シーズン限りで退任するジュリアン・ウォードSD最後の大仕事になるかもしれない。
カタールW杯での活躍や今後のブンデスリーガやチャンピオンズリーグでの活躍次第では、さらなる値上げも検討されるだろう。移籍金の金額勝負になれば、資金面で劣るリバプールは手出しできない状況に追いやられる。
はたして、リバプールはかねてからのトップターゲットであるイングランド代表MFジュード・ベリンガムを手に入れることができるのか…?