カタールW杯で台風の目となっているのが、モロッコ代表。前回大会で優勝し、主力の高齢化が目立ったクロアチア代表がベスト4まで駒を進めたのも驚きだが、大会前にはグループステージ突破すらも予想する人は多くなかった。
あれよあれよと準決勝まで進んだ同国代表だが、前回王者フランスの前に屈し、3位決定戦にまわることに。堅守を誇ったチームにおいて、フィオレンティーナMFソフィアン・アムラバトは大会でも最も活躍したミッドフィルダーとしての呼び声が高い。
リバプールを始め、トッテナム・ホットスパーやアトレティコ・マドリード、バルセロナ、パリ・サンジェルマンらが同選手の獲得に関心を示しており、熾烈な争奪戦が展開されそう。この冬のマーケットでの移籍の可能性が日に日に高まっている。
フィオレンティーナやACミラン、ナポリなどを渡り歩き、70年代〜80年代にかけて活躍した元イタリア代表GKジョバンニ・ガッリは、候補に挙がるリバプール移籍には懐疑的で、トッテナムであれば活躍できるだろうと、持論を主張している。
「(ソフィアン・)アムラバトの特徴はわかっている。」
「アントニオ・コンテは中盤でブロックできる選手を探していると読んだが、それならアムラバトが最適だろう。ファビーニョ、チアゴ・アルカンタラがいるリバプールで、彼のことを考えるのは、すでに難しいと思っている。チームの再構築やリスタートというタスクであれば、そこには欠点があり、あまり良いとは言えないね。」
「PSGのようなサッカーをしたいのであれば、アムラバトは苦戦するだろう。技術的に強いサッカー選手もいる中で、アムラバトはその資質では世界最強の部類に入る。ただし、チームがモロッコと同じようなプレーをすればね。ヴェローナ(フィオレンティーナ)でもそうだったが、代表チームでも彼の仕事は1対1を見つけ、ボールをリカバーすることだ。」
Lady Radio
アンフィールドに新天地を求めた場合には、元イタリア代表GKの言う通り、激しい中盤でのポジション争いに巻き込まれる。スタメンの座は確保されておらずに、ベンチでの日々が多くなる可能性すらある。
はたして、モロッコ代表ミッドフィルダーは次なる活躍の場をどのクラブに求めるのか…もしくは、イタリアに留まり、慣れ親しんだフィオレンティーナでのプレーを続けるのか…?