わずか7歳でリバプールの門を叩き、順調にアカデミーを駆け上がった若きMFタイラー・モートン。昨シーズンは、10代ながらもチャンピオンズリーグやプレミアリーグで出場機会を得ており、その才能は計り知れない。
今季もトップチームに帯同するかと思われたが、この夏の移籍市場でブラックバーンにレンタル移籍。チャンピオンシップで戦う同クラブは、21試合を終えた時点で3位に付けており、来シーズンのプレミアリーグ昇格を狙う。
最近のリバプールとブラックバーンは関係値が深い。2シーズン前にはハーヴェイ・エリオットが1年間のローン移籍で覚醒。昨季は成功こそしなかったが、レイトン・クラークソンがレンタルで同クラブに移籍していた。
ブラックバーンの内情を知る “ふたり” の存在は、タイラー・モートンの決断に影響していたようで、中でも公私ともに仲の良いイングランド代表U-21MFハーヴェイ・エリオットからの率直なアドバイスは大きく役に立ったと語っている。
「ハーヴェイ(・エリオット)とはとても親しく、正直言ってブラックバーンのことはかなり話したよ。」
「レイトン・クラークソンもそうだが、移籍する前に話をしたんだ。彼らはブラックバーンはとてもいいチームで、団結力があると言っていた。僕はすぐにチームに溶け込むことができたし、選手たちは互いに刺激し合っているよ。」
「彼は僕の良き理解者で、いろいろとアドバイスしてくれたし、腹を割って話してくれたことに感謝している。僕の親友で、これからもきっとそうだろう。彼のアドバイスを受けて、それが実を結んだんだ。」
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レンタル先では第2節スウォンジー戦でデビューを果たすと、その後は先発に定着。ここまで20試合で出番を得ており、そのうち15試合で試合開始からピッチに立っている。カラバオカップではセンターバックを務めるなど、あらゆる面で経験を積んでいる。
現時点では成功を収めたローン移籍と言って過言ではない。来シーズンはリバプールでポジション争いに加わる。ジュード・ベリンガムを始め、多くのビッグネームや有望な選手が加入する可能性もあり、熾烈な競争を勝ち切らないといけない。
はたして、20歳のミッドフィルダーはアンフィールドで成功を収めることができるだろうか…?