2015年の途中に指揮官に就任したユルゲン・クロップ監督は、リバプールを世界的なクラブに導き、数々のタイトルをもたらした。そのチームの心臓部とも言える中盤でのハードワーカー、ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらが年齢を重ね、ファビーニョですら来年には30歳となり、世代交代の必要性が叫ばれる。
昨シーズンから後継者の筆頭として名前が報じられているのが、ボルシア・ドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガム。ドイツでは絶対的な立場を確立し、代表でもカタールW杯でその才能を世界中に見せ付けた。
評価がさらに上昇している中、かねてから争奪戦に参加しているマンチェスター・シティやレアル・マドリードらと水面下で戦い続けている。最近ではリバプールが一歩リードしているとの報道も出てきており、来夏の移籍に向けて動きが出始めている。
そんな中、リバプールにとっては朗報が届いた。ドイツ紙『Sport Bild』によれば、元バーミンガムMFやその家族がアンフィールドを次なるクラブとして選び、獲得狙うクラブに対して、リバプールとの交渉が前進している事実を伝えたようだ。
さらには、ジュード・ベリンガムとリバプールは個人契約について基本合意しており、レアル・マドリードやマンチェスター・シティからの関心に首を横に振った格好だ。
ただし、選手の希望だけでは移籍が実現しない。リバプールは移籍金を支払う義務があり、近年の活躍ぶりで高騰し続ける同ミッドフィルダー獲得には、これまでの補強方針を破り、多額の資金を注入しなければならない。
他の2クラブは資金的に余裕があり、リバプールよりも移籍金の支払いには困らないだろう。現在、新たなオーナーを探すフェンウェイ・スポーツ・グループ(現オーナー)からの最後にして最高級の “置き土産” になるのか…?