プレシーズンから中盤の負傷者に悩まされたリバプール。今夏の移籍市場では終了直前にミッドフィルダー獲得に乗り出したものの、時間があまりに残っておらず、主力選手を放出しても後釜を確保できないクラブは首を縦に振らず、結局はユベントスに移籍してから目立ったプレーを披露できていない元ブラジル代表アルトゥールのみを補強。
スタメンではなく、あくまで枚数を確保したわけだが、頼みの元バルセロナMFはコンディションが整わずに、さらにはその過程で負傷してしまい、シーズン前半戦での出場時間はたった13分間。期待はずれの補強から挽回すべく、この冬にも新たなミッドフィルダー獲得を狙っている。
来夏にはイングランド代表MFジュード・ベリンガムという大物ミッドフィルダー争奪戦に乗り出すため、多額の資金を投入できない事情がある。決して潤沢と言えない台所事情だからこそ、ふたたびローン移籍を求めることになるかもしれない。
英『The Daily Mail』によれば、ユベントスに所属するアメリカ代表MFウェストン・マッケニーに関心を抱いており、イタリアのクラブに対して新たなレンタル移籍を打診する可能性が出てきているようだ。
カタールW杯では若きアメリカ代表の一員として、全世界の同国代表のポテンシャルの高さを見せ付けた。ラウンド16まで進出すると、全試合でスタメン出場を果たし、同チームの中心的な役割を担った。
1年間のレンタル移籍を経て、2021年にシャルケからユベントスに完全移籍。加入以来、スタメンに定着すると、豊富な運動量でチームの中盤を支える。今季も16試合3ゴール1アシストを記録しており、数多くの試合で先発の座を掴んでいる。
同じくユベントスと契約を結ぶアルトゥールとは違い、ユベントスの主力となっているマッケニーだけに、レンタルで放出はあり得ない。完全移籍でもオファーに応じるはずもなく、2025年まで契約を残す中で、アメリカ代表MFも移籍を志願する確率は限りなく低い。
獲得リストに名前が記載されている可能性もあるが、リバプールにとっては交渉の難しさもあり優先順位は高くないはず。この冬に限らず、来年の夏にも獲得に動くとは思えず、あくまでゴシップのネタとして楽しみたい。
ただし、将来的にはプレミアリーグ挑戦は否定できない。近年はACミランやインテル・ミラノらミラノ勢、今シーズンはナポリに苦杯を舐めさせられているユベントスから、イングランドのクラブにステップアップを遂げる日はやってくるのだろうか…?