近年のリバプールらしく、電光石火の交渉でPSVアイントホーフェンとの交渉を取りまとめ、オランダ代表FWコーディ・ガクポ獲得に成功。マンチェスター・ユナイテッド移籍間近とも言われた23歳フォワードは、次世代のフロントスリーの一角を担うことが期待される。
カタールW杯ではグループステージで3試合連続でゴールを決め、オランダでも高い決定力でゴールを量産。身長も高く、ボールを展開できる万能型のフォワードだけに、前線の連携を高める動きを改善してくれることだろう。
今回の移籍には、いつも否定的な意見が多い元リバプール戦士も太鼓判。1999年から2006年までリバプールに在籍し、チャンピオンズリーグ制覇も経験した元ドイツ代表MFディートマー・ハマンは、ガクポをリバプールが必要としていた選手と定義し、迅速な補強を絶賛している。
「彼らはここ数年、彼のような選手を必要としていた。」
「彼らは中盤からのゴールの脅威が十分ではないと思う。セットプレーは常に脅威であり、彼の体格とフィジカルがそれを強化することになるだろう。そして中盤では、時折、フィジカルが少し足りないと感じる。」
「リバプールには、彼のようなフィジカルを持った選手がいないんだ。ジョエリントン(ニューカッスル)はまさにリバプールに必要な選手として見ていた。中盤から駆け上がり、ヘディングもでき、技術的にも優れていて、少しペースもある。」
「コーディ・ガクポは素晴らしい補強であり、今後数週間、数カ月で彼のプレーをたくさん見ることができると思う。」
talkSPORT
ロベルト・フィルミーノのように、センターフォワードとして両ウイングを活かすプレーや、トップ下や攻撃的なミッドフィルダーとしてチャンスメイク、もしくは自ら仕掛けてゴールを奪うことできるだけに、どのポジションで起用されるかは見もの。
この補強によって、モハメド・サラーやダルウィン・ヌニェス、ディオゴ・ジョッタ、ルイス・ディアス、フィルミーノに加えて、ガクポという豪華なフォワード陣が揃った。チャンピオンズリーグ出場を目指し戦うリバプールにとって、後半戦の巻き返しの後押しになってくれることだろう…