アンフィールドにやってきて以来、ディフェンスのリーダーとして守備陣を統率。個人でも抜群のフィジカルや対人守備、試合の読み、ロングフィードなど現代的なセンターバックに必要な能力を高いレベルで有し、世界的なセンターバックとして名を馳せる。
2シーズン前に負った大怪我や加齢の影響から全盛期のパフォーマンスを取り戻せずにいる。それでも、守備対応のレベルは凄まじく、リバプールのディフェンスラインには欠かせない存在だ。
しかし、前節のブレントフォード戦ではハーフタイムで交代。軽傷で大事を取った交代劇だと思われていたが、精密検査の結果、ハムストリングの負傷が想定していたよりも重症であることが判明。ユルゲン・クロップ監督は明確な復帰時期こそ明示できないが、1ヶ月に渡りピッチに立てない可能性を示唆した。
「フィルジル(・ファンダイク)は我々にとって驚きだった。大きな痛手だよ。彼は痛みをあまり感じていなかったし、彼を休ませたのは、もしかしたら彼が(プレーを続けようと)していたかもしれないということが明確ではなかったからだ。」
「診断結果はかなり厳しいものだった。何週間という話で、1ヶ月以上かかるかもしれないが、早く終わってほしい。早く良くなることを望んでいるし、それは見てみないとわからない。今のところ、彼は起用できないが、他のセンターバックがいるね。」
「チームにとってはすべてが順調だが、フィルジルにとってはつらいことだ。彼は長年にわたって信じられないほど多くの試合に出場してきた。ピッチ上では彼を使うことはできないが、ピッチ外ではそうするつもりだ。」
必然的に、ジョエル・マティプとイブラヒマ・コナテがパートナーを組むことになるが、統率力を欠くのは事実。シーズン前半に苦しい時期を過ごし、後半戦の巻き返しを狙うも守備が改善されない中で、ディフェンスリーダーの不在は大打撃になりかねない。
それでも、コナテやジョー・ゴメスら次世代を担うべきセンターバック陣が奮起してくれることだろう。また、便利屋のような起用法になってしまっているナサニエル・フィリップも貴重な存在として、ディフェンス陣をバックアップしてくれるはずだ…