ユルゲン・クロップ監督のもとで、ゲーゲンプレスを実行するために欠かせなかったジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらが30歳を超え、シーズンにおいてフル稼働が困難に。ハーヴェイ・エリオットら若手が台頭する一方で、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらが退団濃厚で、中盤の “再構築” は避けられない。
ドルトムントMFジュード・ベリンガムやブライトンMFモイセス・カイセド、フィオレンティーナMFソフィアン・アムラバトらが獲得候補として浮上しており、この冬と来夏の移籍市場でミッドフィルダーを複数獲得することが予想される。
海外メディア『Give Me Sport』によれば、中盤の入れ替えに伴い、ブラジル代表MFファビーニョの去就が不透明になっており、残留か売却かの決断は今シーズン終了後に行われることになるようだ。
カタールW杯にも招集された元モナコMFは、今シーズン序盤戦で本来の力を見せられずに、チーム低迷の一端を担うことに。適切なポジショニングでボールを刈り取り、攻撃にリズムをもたらすパフォーマンスが鳴りを潜めた。
それでも、その能力は本物。2018年にはマンチェスター・ユナイテッド加入間近にも思われたが、アンフィールドにやってきた同選手は、チャンピオンズリーグやプレミアリーグ制覇に貢献。同国リーグのみならず、世界でも屈指の守備的ミッドフィルダーとしての地位を確立している。
2026年まで契約を結んでおり、現時点では具体的な話が出ておらず、まだ検討段階。クロップ監督含め、放出を希望するとは思えずに、可能性があるとすれば、選手本人の希望かベリンガムなどに必要となる多額の資金をかき集めるためのいずれか。
高額で売却できる選手は限られるため、ブラジル代表を犠牲にする可能性も否定できない。モハメド・サラーやトレント・アレクサンダー=アーノルドらを手放すとは考えにくく、クラブとの関係値も含めると、売却できる選手は数少ない。
はたして、ブラジル代表ミッドフィルダーは今季限りでチームを去ってしまうのだろうか…?