ユルゲン・クロップ監督の特長とも言えるゲーゲンプレスが有効ではなく、スタメンを張ってきたジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらに衰えが目立つリバプールは、ミッドフィルダー陣の世代交代に躍起だ。
イングランド代表MFジュード・ベリンガムが大本命だが、ボルシア・ドルトムントとの交渉は難しく、レアル・マドリードらとの獲得レースは熾烈を極める。その代役として、または中盤の戦力アップを目論み、ブライトンでプレーするエクアドル代表MFモイセス・カイセドにも興味を示している。
カタールW杯でも印象的なプレーを披露した21歳ミッドフィルダーは、ピッチの広いエリアをカバーでき、攻守両面で高いレベルを有する。プレミアリーグでの経験こそ1年ちょっとにも関わらず、いまやイングランド・サッカーを代表する選手に成長し、リバプール以外にもチェルシーらも関心を寄せる。
リバプールからは獲得オファーが提示されているとの報道も出ている中、ブライトンのポール・バーバーCEOは『CBS Sports』ベン・ヤコブズ記者とのインタービューで、いかなるクラブからもオファーが届いていない事実を明かした。
「何も受け取っていないというのは喜ばしいことだよ。たぶん彼ら(リバプール)は僕のメールを受け取っていないんだろう…だって僕は何も見ていないんだから。」
🚨 Brighton CEO Paul Barber tells me there have been no offers yet for Moises Caicedo. "I'm pleased to say we haven't had any. Maybe they [#LFC] haven't got my email because I haven't seen any." pic.twitter.com/KeErTNqrQ5
— Ben Jacobs (@JacobsBen) January 6, 2023
シーズン途中ということもあり、現段階で放出する可能性は限りなく低い。ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズMFマテウス・ヌネスの名前もターゲットとして挙がっているものの、こちらも補強に動くのは今シーズン終了後と言われ、この冬に新たなミッドフィルダーが加わらない可能性も高まっている。
いずれにしても、現時点で交渉は進んでいないことが判明。残り3週間となった移籍市場で、リバプールは将来的にも主力としてチームを引っ張れるミッドフィルダー獲得に成功するのだろうか…?