リバプールには今シーズン限りで契約満了となる選手が複数人いる。大ベテランMFジェームズ・ミルナーは単年契約を結び、来シーズン以降もアンフィールドに残るかは不透明。元ブラジル代表ロベルト・フィルミーノも2023年6月末で契約終了を迎えるが、選手本人は契約延長に前向きとも。
中でも負傷癖から抜け出せず、トップフォームに戻ったら怪我を繰り返し、現在のミッドフィルダー陣の高齢化にも一部影響を及ぼしたギニア代表MFナビ・ケイタと元イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレンも今季限りで契約が満了となる。
元RBライプツィヒMFについてはユルゲン・クロップ監督のお気に入りとも言われたが、同選手や代理人が2023年が明けるまで交渉を拒否していることもあり、話は前進していない。一方で、元アーセナルMFは新契約すら提示されずに、プレミアリーグのクラブに移籍するものと思われた。
しかし、最近のパフォーマンスがクロップ監督含めたフロント陣の心変わりを促した。海外メディア『Team Talk』グレアム・ベイリー記者によれば、来季も両選手の残留を目論んでおり、単年か2年契約を結ぶことに積極的なようだ。
イングランド代表MFジュード・ベリンガムをはじめ、ブライトンMFモイセス・カイセドやウルヴァーハンプトン・ワンダラーズMFマテウス・ヌネスら新たなミッドフィルダー獲得に乗り出しているリバプールだが、現時点では結果が伴っていない。
少しでもミッドフィルダーの枚数を確保するためには、両選手の残留は大きな後ろ盾になる。ただし、怪我人も戻り、若手選手の成長や新加入選手の存在次第では、毎週のようにベンチを温める立場になるのは耐えきれないだろう。
まして、移籍金がかからずに自由に交渉できる立場であり、オファーを出す好きなクラブに移籍できるため、安易には新契約にサインするとは思えない。ナビ・ケイタに関しては、出場機会を求めているとも伝えられており、交渉は難航することは避けられない。
はたして、リバプールは退団濃厚と見られた既存メンバーの慰留に成功するのだろうか…?