現役時代はプレミアリーグでも屈指のミッドフィルダーとして、タイトルこそ少なかったが、チームを引っ張り続けた元イングランド代表MFスティーブン・ジェラード。引退後はリバプール・アカデミーで指導者経験を積むと、スコティッシュ・プレミアシップのレンジャーズ監督に就任。
スコットランドでは着実にチームをレベルアップさせ、2020 – 21シーズンには勝ち点 “102” を稼ぐ圧倒的な成績を残した。その実績を提げて、翌シーズンの途中にアストン・ヴィラ監督に就任。慣れ親しんだプレミアリーグに監督として舞い戻った。
就任直後こそチームを蘇らせたが、アシスタントコーチの退団も影響したのか、徐々にパフォーマンスが低下。2022年10月には成績不振から解任。ここまでフリーな状態が続いていたが、近々去就に動きがあるかもしれない。
ポーランド紙『Meczyki』によれば、数日前にポーランドサッカー協会が同監督にコンタクトを取り、同国代表監督就任を打診されたようだ。元リバプールMFはオファーを検討している。
ただし、ジェラードだけは候補ではなく、新たにポルトガル代表の指揮官になったロベルト・マルティネス監督にもアプローチ。他にも、エルヴェ・ルナール監督(サウジアラビア代表)やヴラディミル・ペトコヴィッチ監督、パウロ・ベント監督、ネナード・ビェリツァ監督らの名前も挙がっている。
レンジャーズで大成功を遂げたスティーブン・ジェラード監督は、当時ユルゲン・クロップ監督の後継者と目されたものの、アストン・ヴィラでの失敗により、アンフィールド復帰の可能性は限りなく低くなっている。
とはいえ、まだ42歳で、これから経験を積んでいき、監督してチームを勝利に導くことさえできれば、ふたたびクロップ監督の後任としてファンからの期待も大きくなる。
できれば現場で指揮を執りたい立場なだけに、ポーランド代表監督に就任する可能性も十分にあり得る。一方で、代表監督だと長期的な視野での指揮が必要になるため、クラブ監督就任のチャンスを逃すことにも成りかねない。
はたして、リバプール・レジェンドはどのような判断を下すのだろうか…?