遡ること8年前、2015年の夏にリバプールに加入したGKクィービーン・ケレハーは、U-18やU-23で経験を積み、2019年からトップチームに帯同。昇格当初はスペイン人GKアドリアンが2番手を務めたが、徐々に第2GKの座を奪い取り、カップ戦を中心に安定したパフォーマンスでゴールマウスを守る。
昨シーズンはカラバオカップ制覇に貢献し、決勝でもゴールを守った同GKは、母国アイルランド代表でも8試合に出場。しかし、守護神として君臨するブラジル代表GKアリソン・ベッカーは世界的に見てもトップランクのゴールキーパーであり、ポジションを奪取することは現実的に難しい。
まだ30歳と衰え始める年齢ではなく、ポジションを考えれば、今後5年近くは正GKの座を死守する可能性すらある。昨年11月に24歳になったアイルランド代表GKだが、毎週のようにピッチに立ち、選手としての経験値を積み重ねる環境を求めるのは必然だ。
近年の移籍市場ではローン移籍や完全移籍の可能性が報じられる中、リバプールに残留。ところどころで移籍を推進する声が上がるが、かつてセルティックで選手として、監督として活躍した元北アイルランド代表MFニール・レノンがリバプールを退団すべきと主張している。
「（クィービーン・）ケレハーがその潜在能力をフルに発揮するためには、リバプールを去る必要があるだろう。」
「アリソン・ベッカーに取って代わることは難しいだろう。しかし、彼はまだ若く、これからたくさんのサッカーをすることができる。彼とユルゲン・クロップはこのことについて話し合いしているはずさ。」
Football Odds
信頼できる第2GKであり、プレミアリーグを見渡してもこれほどまでに安心できる控えGKはあまりいない。もしもアイルランド代表GKを放出する場合には、2023年で契約満了となるアドリアンと契約を更新するか、新たに2名のゴールキーパーを獲得もしくは昇格で確保しなければならない。
はたして、来シーズンのゴールキーパー陣はどのように変わるのだろうか…？