即戦力級のミッドフィルダーを追い求めるリバプールだが、前線には実績十分のオランダ代表FWコーディ・ガクポを獲得し、強力フォワード陣がさらに強化された。一方で、アカデミーも充実し始めており、今季はステファン・バイチェティッチやベン・ドークが台頭している。
そんなリバプールは、16歳の頃からとある選手を追ってきた。選手の名前は、アンドレアス・シェルデルップ。現時点ではノアシェランでプレーするノルウェーU-21代表FWで、最近は左ウイングやセンターフォワードなどより前目のポジションでのプレーも増えている。
リバプール以外にも、トッテナムやバイエルン・ミュンヘン、フラムなど名だたる名門クラブが触手を図った豊富なポテンシャルを有する若きフォワードは、移籍市場が開くたびにアンフィールドへの移籍が取り沙汰されてきた。
しかし、その度に移籍せずに残留を決断してきたが、ついにステップアップの時期を迎えた。その移籍先は残念ながらリバプールではなく、若手育成に定評のあるポルトガルの強豪クラブであるベンフィカだ。
2028年までの長期契約を結ぶ見込みで、新天地で高いポテンシャルをさらに磨くことになる。リバプール・ファンであることも公表している同フォワードだが、今回のタイミングではポルトガルが魅力的だったようだ。
Andreas Schjelderup to Benfica, here we go and confirmed. Big move for the Norwegian top talent on €10m fee plus add-ons. 🚨🔴🇳🇴 #transfers
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) January 11, 2023
Contract until June 2028 as expected, medical this week. Benfica anticipated English clubs on this gem born in 2004. pic.twitter.com/GNFQtX0kyG
リバプールも関心を持っていたことは事実であり、実際に選手本人や代理人とミーティングを実施。ブレントフォードも同様に話し合いの機会を設けたようだが、いずれのプレミアリーグのクラブも争奪戦に敗れた。
しかし、まだ18歳。数年間ポルトガルでプレーし、経験値を蓄積していくことで世界的なプレーヤーになれるだけの可能性を秘めている。リバプールでベンチに座る、もしくはアカデミーで試合に出るよりもキャリアにポジティブであり、若いサッカー選手として懸命な決断と言える。
はたして、近くノルウェー代表になるであろうフォワードは、アンフィールドのピッチに立ち、観客たちを熱狂させる未来はやってくるのだろうか…?