2017年にアーセナルでの起用法に不満を漏らし、中盤でプレーできるリバプールに移籍したアレックス・オックスレイド=チェンバレン。加入初年度はフロントスリーと見事なコンビネーションで、マンチェスター・シティ相手には豪快なゴールを奪うなど、新天地での成功が約束されたように見えた。
ところが、十字靱帯断裂という深刻な怪我に見舞われると、翌シーズンを棒に振ることに。それ以降はハムストリングや足首の負傷などを繰り返し、トップパフォーマンスを継続できない。シーズン途中にはウィンガーなどで活躍する試合もあるが、全体的には物足りない感じが否めない。
元イングランド代表MFの契約は残り6ヶ月。他のクラブと自由に交渉できる立場にある同選手は、リバプールからの新たな契約には関心を示さず、今シーズン終了後に退団濃厚だが、さらに期間を早めて、この冬の移籍市場でアンフィールドを離れることを検討していると、英『Daily Mail』が報じた。
元アーセナルMFにはプレミアリーグのみならず、海外のクラブからも関心が届いており、1月で移籍した方が好みのクラブ移籍を実現させやすいと考えているようだ。一方で、移籍金がかからないフリートランスファーであれば、給与など契約面で好条件を引き出しやすく、ジレンマに陥っている。
ダルウィン・ヌニェスが軽い負傷でトレーニングを休んでおり、ルイス・ディアスやディオゴ・ジョッタらも戦線を離脱中。コーディ・ガクポを獲得したものの、ファビオ・カルヴァーリョはまだ実力を発揮できておらず、ベン・ドークはまだまだ若い。
フォワード陣の枚数が足りてない状況において、リバプールがおいそれと元イングランド代表MFを放出するとは思えないが、ジュード・ベリンガムら中盤の選手獲得に向けて、少しでも資金を貯めておきたいのも事実。
はたして、リバプールはウイングや中盤でプレー可能なユーティリティ・プレーヤーを1月中に売却することはあり得るのだろうか…?